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ハウツー

2015/12/16

BARの氷には秘密が!おいしい透明な氷の家での作り方

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

丸い氷、毎日削って作ってます。三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

BARで飲むお酒と、家で飲むお酒。全く同じお酒を飲んでるはずなのに、なにか味が違う気が…。こんな経験をしたことは無いですか?
お店の雰囲気や、お酒を飲む前に何を飲み食いしたか。その日の体調によっても味の感じ方は変化しますが、一番大きな違いの原因は、もしかしたら「 氷 」のせいかもしれません。

実は、BARで使われている氷は普段家の冷凍庫で作るような氷とは全く別の物なんです。
今回はそんなBARの氷の秘密と、その作り方について解説したいと思います。

BARと家の氷の違いは純度

BARでウイスキーやカクテルに入ってる氷と、家庭で作る氷の違いはまず見た目です。
BARの氷は透明です。対して、家の冷凍庫の製氷機で作る氷は濁っています。
次に、BARの氷は家庭で作る氷に比べ実は溶けにくい特徴があります。
さらにBARの氷はなめらかな味・舌触りなのに対し、家庭の氷は雑味が混じってると感じる時があります。

これらの違いは氷の「 純度 」が関係しています。

普段、家庭で氷を作る際、水道水を使いますが、水道水には、塩素やナトリウム、カルシウム、マグネシウム・カリウムなどのミネラル分、空気(二酸化炭素)といった、様々な成分が含まれています。(地域により差があります。)
家庭の氷が白く濁ってしまうのは、冷凍庫で急速に水を凍らせてしまうことによって、水に含まれる空気の気泡やミネラル分などの不純物が残ったままになってしまうことが原因です。そして空気・不純物が氷にまざる事で、溶けやすくなり、もちろん味も雑味がまざりおいしくありません。
BARの氷が透明で溶けにくいのは、氷の中に不純物が入っていない正に「特別」な氷だからなのです。

この特別な氷、実は家庭でも作ることが出来ます!
どうすれば家庭でBARのように不純物が少なく透明でキレイなおいしい氷を作ることができるか見ていきましょう。

不純物が少ない透明氷を作る方法

ポイントは、「 じっくり時間をかけて凍らせる 」ことと「 不純物の少ない水を使うこと 」です。

具体的な方法は5つあります。

ミネラルが少ないミネラルウォーターを使う

不純物が少ない水を使いたいのであれば、ミネラルウォーターを使うのが一番手っ取り早いでしょう。
ただし、ミネラル成分が多いと、綺麗にできない可能性があるので、ミネラル成分の少ない飲用の「 純水 」や、「 軟水 」を、製氷皿に入れて作るようにしましょう。

ミネラルウォーター・浄水器の水を使って冷蔵庫の製氷機で氷を作るのはNG

ミネラルウォーター・浄水器の水は、水道水と違い、塩素が入っていないため、製氷機の水をいれるタンクや、その水が流れるチューブなどにカビや雑菌が繁殖する恐れがあります。ミネラルウォーター・浄水器の水を使う場合は、必ず製氷皿を使うようにしましょう。

製氷皿の下に割り箸や発泡スチロールを敷く

冷凍庫と製氷皿の間に割り箸や発泡スチロールなどの断熱材を敷くことによって、水が凍る速度を遅くすることができるため、急速な冷凍を防ぐことができます。
また、この方法だと、温度調節ができない冷凍庫でも、水が凍るまでの時間を遅らせることができます。

冷凍庫の設定を最弱にして凍らせる

冷凍庫の設定を-4℃~-10℃程度にしてあげることで、氷をじっくり時間をかけて凍らせることができます。

水を沸騰させてから凍らせる

水を一度沸騰させることによって、カルキや空気が混じらないクリアな水を作ることができます。

凍らせている途中で、水を捨てる

水が氷になる過程で最初に凍るのは、不純物が少ない部分です。
そこで、半分程度凍ったところで、まだ凍ってない部分の水を捨てて新たな水を入れることで、透明な氷を作ることができます。

お酒で違う!氷の種類

BARで使われている氷には、様々な種類があります。
お酒によって、溶け具合など使われる氷は違いますので、お店でどのように出されるかを覚えておいて、自宅で再現すればもっとおいしくお酒が飲めると思います。

丸氷、卵氷(ランプ・オブ・アイス)

ウイスキーのオン・ザ・ロックなどに使用する氷で、ブロック・オブ・アイスを砕いて作ります。
オン・ザ・ロックに入れたとき、溶け方を一定に保ちたいので、角を削って丸くしています。(ウイスキーに入れた氷は、角から溶けていきます。)

クラックド・アイス

大きさは直径3~4cm程度で、アイスピックで砕いて作ります。シェイクやステアでカクテルを冷やすときに使われます。

クラッシュド・アイス

砕かれた粒状の氷で、主にトロピカル・カクテルなどで使用されます。

キューブド・アイス

冷凍庫の製氷皿で作られる氷とほぼ同サイズの1辺3cm程度の立方体で、シェーカーやタンブラーに入れて使用します。

ブロック・オブ・アイス

1kg以上の氷の塊で、カクテルパーティーなどでパンチ・ボウルに入れて使用します。

シェーブド・アイス

かき氷に使われている氷で、フラッペド・アイスとも呼ばれています。

丸い理由は溶けにくいから!丸氷の作り方【無血】

綺麗なは作る方法は分かりましたけど、BARといえばやっぱり丸い氷じゃないでしょうか?
バーテンダーは、アイスピックや包丁を使って、四角い氷の角を削って丸くしていますが、初心者がアイスピックを使って丸氷を作るのは、大変ですし危険…。
ご安心下さい。下記の商品を使えば誰でも無駄な血を流さずに簡単に丸氷が作れます!

 まる氷アイストレー

 まるまる氷

 まるい氷を作る製氷器

 デカまる氷

ところで、BARで丸氷を使う理由はご存じでしょうか?

氷が解けるということは、氷の表面から周囲の温度が伝わることにより温度が上昇して、融点を超えるため。ここで周囲の温度が伝わる効率は表面積に比例します。つまり、表面積が小さいほど熱は伝わりにくい。で、同じ体積なら最も表面積の小さい形状が球体

引用元:酒精ブログ

ということなんですね。

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