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ハウツー

2016/05/14

いくつ知ってる?ワインコルクを開ける9つの方法

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

当店、ワインも置いてます。三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

ワインを開けるのに最適なのは、もちろんワインオープナーを使うことです。
しかし、ご存知かもしれませんが、ワインオープナーにも様々な種類があり、初心者向けから上級者向けまで存在しています。さらに、ワインオープナーを使わなくてもワインを開ける方法が存在します。ここでは、色々なワインオープナーを使ったワインコルクの開け方と、ワインオープナーを使わないワインコルクの開け方を詳しく解説していきます。

ソムリエナイフを使ってワインコルクを開ける方法

もっとも正統派なワインオープナーで、ソムリエが使うことからソムリエナイフと呼ばれています。
取り扱いは難しいと思われていますが、ソムリエナイフの中にも初心者向け・上級者向けがありますので、まずは初心者向けのソムリエナイフではじめてみることがオススメです。

正統派!ソムリエナイフでワインを開ける手順

  1. ナイフの部分でワインボトルのキャップカバーに切れ目を入れます。このとき、切れ目を入れる場所はワインボトル出口の出っぱりが終わった部分です。
  2. ボトルを回さないように、ナイフでキャップをくるっと切れ目を入れます。ワインボトルを回さないのは、ワインボトルの底に溜まっている澱などがひろがるのを防ぐためです。
  3. キャップカバーを切り取ります。このキャップカバーを切り取るまでの動作をスピーディーかつエレガントに行うことができれば、ソムリエナイフの上級者といえます。
  4. ソムリエナイフのスクリュー部分をワインコルクにさし込みます。このとき、まずスクリューを横に寝かせた状態でワインコルクの中心に先端を刺し、その状態でスクリューを垂直にもどします。
  5. ソムリエナイフの取っ手部分を回して、スクリューをワインコルクに対してまっすぐ垂直にさし込んでいきます。このとき、スクリューがしっかりと中心を通っていると、スクリュー自体はコルクのやや横にずれているように見えますが、先端部分が中心にささっていれば問題ありません。
  6. スクリューがコルクを突き抜けないあたりで止め、ソムリエナイフのレバーをボトルの口にひっかけます。
  7. ソムリエナイフの取っ手部分を真上にゆっくりと引き上げると、テコの原理でコルクが引き抜かれてきます。このとき、うまくいかない場合は、やや手前に引き上げるというイメージで行うとうまくいかもしれません。
  8. ワインコルクが残り1cm以下まで引き抜けたら、あとは手を使って抜くと、きれいに抜けます。
  9. ソムリエナイフにささっているワインコルクは、ソムリエナイフを固定してコルクを回すときれいに抜き取れます。

ダブルコルクスクリューを使ってワインコルクを開ける方法

スクリューをワインコルクにさし込み、上部の取っ手を回すことでコルクが上がってきます。そのまま回し続けることで、簡単に抜くことができます。重量感があり、安定しているので、昔からワインの抜栓に使われています。

レバー式(ウィング型)コルクスクリューを使ってワインコルクを開ける方法

スクリューをワインコルクにさし込み、上部の取っ手を回してある程度コルクを持ち上げた状態で、両側に開いたレバーを同時に引き下げることで抜栓できます。

スクリュープルを使ってワインコルクを開ける方法

ワイングラスの先端にセットし、レバーを回すことでスクリューがコルクの中に入っていきます。そのままレバーを回し続けることで、コルクが引き上げられ、抜栓できます。

T字型コルクスクリューを使ってワインコルクを開ける方法

スクリューをワインコルクにさし込み、スクリューの螺旋部分が見えなくなったら、回転させながら力を入れてコルクを引き上げます。最後、コルクを引き抜くときは、引き上げたコルク部分を手で持って引き抜くと安全です。

ワインオープナーを使わずにワインコルクを開ける方法

さて、ワインオープナーを使ったワインコルクの開け方は一通りご紹介しましたが、ワインオープナーが無い場合はどうしたらよいでしょう?

シチュエーションとしては、『屋外でワインを飲もうと思ったが、ワインオープナーを忘れてしまった時』や『友人がワインを持ってきたが、普段はワインを飲まないからワインオープナーが無い』など、色々と思い浮かびます。

でも大丈夫!ワインオープナーが無くてもワインを開ける方法は、ちゃんと存在しています。

ワインボトルの底を靴に入れ、壁に連打してワインコルクを開ける方法

靴にワインボトルの底を入れて壁や木などに連打すると、キャビテーションと呼ばれる現象によって、コルクがじわじわと抜けてきます。ある程度抜けたら、コルクを手でもって引きぬきましょう。なお、靴はワイン底が割れないように守るためのものなので、靴のかわりに布などでも構いません。キャンプやバーベーキューなど、野外でワインオープナーが無い時に重宝しそうな開け方です。

ネジとペンチを使ってワインコルクを開ける方法

ネジをワインオープナーのスクリューに見立ててワインコルクの中にさし込み、しっかりと引っ張れるほどになったらペンチを使ってネジごとワインコルクを引き抜きます。なお、ペンチが無い場合はフォークの隙間にネジをはさんで引き抜くこともできます。家庭でワインオープナーがないときに使えそうな方法です。

ナイフを使ってワインコルクを開ける方法

細長いナイフをワインコルクに突き刺し、ゆっくりと回転させることで抜栓することができます。しかし、ワインコルクが割れてしまったりと難易度が高い上に、ナイフを使うので危険がともなうため、あまりオススメはできない方法です。もし他に手段がなくてこの方法を行う場合は、ステーキナイフやバターナイフなど、怪我をする危険が少ないものを使うようにしてください。

コルクを瓶の中に落としてしまう方法

これは最終手段ですが、コルクを抜くのではなく、瓶の中に落としてしまうことで、ワインを飲むことは可能です。ただし、ワインコルクの破片などがワインに混じってしまう場合もありますので、注意が必要です。なお、仮にワインコルクの破片を飲み込んでしまっても、ほとんどの場合、人体に害はありません。

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