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お酒の知識

2018/10/08

バー初心者におすすめ!ド定番カクテルの紹介や基礎知識

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

神戸ハイボール以外のカクテルもお任せください。三宮・北野「Bar岩田」のマスター。

カクテルはお酒が苦手な人でも飲みやすい物が多く、きれいな色合いの物も多いので、女性やお酒が苦手な人におすすめのお酒です。しかし、カクテルの中にはアルコール度数が非常に高いお酒もあり、お酒が弱い人から強い人まで幅広く飲まれているという特徴もあります。

カシスオレンジなど一部のカクテルは、居酒屋で提供されることも多く、カクテルが身近にはなりましたが、どういうお酒がカクテルなのか?やカクテルのスタイルはあまり知られていません。カクテルのスタイルや、ベースの種類、カクテルの仕組みがわかれば、カクテルを注文しやすくなります。また、自分の好みのカクテルを探すことにも役立ちます。

この記事では、カクテルの基礎知識やカクテルのスタイルに触れると共に、定番カクテルの紹介をしていきます。

意外と知らない?カクテルの定義

カクテルと聞くと難しい定義があるのでは?と思うかもしれませんが、実は「2種類以上の材料が混ざった飲み物は全てカクテル」と呼ぶことができます。ミックスジュースやスムージーもノンアルコールカクテルと呼べますね。様々な材料の組み合わせを作ることが出来るので、カクテルの組み合わせは無限。この組み合わせの多さがカクテルの魅力の1つでもあります。

カクテルの種類は「ロング」と「ショート」

カクテルには大きくわけて2つの種類があり、種類の違いは「お酒を美味しく飲める時間」にあります。
美味しく飲める時間が長いカクテルは「長い=ロング」と呼ばれ、美味しく飲める時間が短いカクテルは「短い=ショート」と呼ばれます。

ロングカクテルの特徴は氷が入っている

正式名称は「ロングドリンク」
正式名称には「飲み物」という意味のドリンクが使われているのですが、ドリンクの意味が広いため、ドリンク部分をお酒をイメージするカクテルにしてロングカクテルと呼ばれるのが一般的です。

ロングカクテルは、大きいグラスに氷が入っていて、氷が冷たさをキープしてくれるので、美味しく飲める時間が長い事から名付けられました。氷が入っているのが大きな特徴です。

ジンやカシスリキュールなどのお酒をソーダやジュースで割るレシピが多く、アルコール度数があまり高くない物が多いのも特徴の1つです。また、バーだけではなく、居酒屋などで飲める物も多く、よく知られているのはこちらのロングカクテルになります。

ショートカクテルの特徴はアルコール度数が高い

正式名称は「ショートドリンク」
ショートカクテルは、小さなカクテルグラスに氷を入れずに作るカクテルです。氷が入っていないのが特徴で、冷たく飲める時間が短いことから、正式名称は「ショートドリンク」と言います。

氷が入っていないので、どんどんぬるくなってしまい、美味しさが半減していってしまうので、ショートカクテルは提供されてから15分ほど飲みきるのがマナーと言われています。また、手の体温でぬるくならないように、足のついたグラスに入っています。ウォッカやテキーラをベースにしている物が多く、アルコール度数が高いのも大きな特徴のひとつです。。

こんなにある!カクテルのスタイル一覧

一口にカクテルといっても実はたくさんの種類があり、グラスの形が変わるとスタイルが変わるのもカクテルの特徴です。

スピリッツとは?

カクテルを作る際にベースとなるジンやラム、ウォッカやテキーラなどの蒸留酒を総称してスピリッツと呼びます。

サワー

サワーとはスピリッツをベースに、酸味のある柑橘類の果汁と砂糖やシロップなどの甘みと炭酸を加えたカクテルです。

フローズン

氷と材料をミキサーにかけて作るシャーベットのようなカクテル。シャリシャリしていた口当たりで夏に飲みたいカクテルです。

フラッペ

カクテルグラスに細かく砕いた氷を敷き詰めてお酒を注いだカクテル。ストローで飲むスタイルのカクテルです。

クーラー

スピリッツに、レモンジュースやライムジュースとシロップなどの甘みを加え、ソーダやジンジャーエールで割ったカクテルです。サワーと似ていますが、サワーは柑橘類の果汁を加え、クーラーは柑橘系ジュースを加えて作ります。

フィズ

ジンをベースにレモンジュースなどの柑橘系ジュースとシロップなどの甘みを入れてシェイクし、ソーダを加えて作ったカクテルです。

フロート

比重の重いお酒をグラスに注ぎ、次に比重の軽いお酒を混ざらないように注いでお酒の層を作るスタイルのカクテル。
生クリームなどを浮かべるカクテルもあります。

ミスト

ロックグラスに細かく砕いた氷を入れて作るカクテル。ウイスキーミストが有名です。

エッグ・ノッグ

牛乳や生クリーム、砂糖、溶き卵を使用し、シナモンやナツメグで味をつけたカクテルです。ラム酒やブランデーをベースにする事が多く、甘めのカクテルが多い。ホットで飲まれる事もあるカクテルです。

コリンズ

コリンズグラスにジンやラム等とレモンジュースとシロップ、ソーダを加えて作るカクテル。

ジュレップ

ミントの葉とシロップを使用し、砕いた氷を入れたグラスに注いで作るカクテル。バーボンやウイスキーをベースにした物が多い。アーリータイムズというブランデーをベースにしたミントジュレップが有名。

スリング

スピリッツにレモンジュースとシロップなどの甘味を加え、水やソーダ、お湯で割ります。お湯で割るとホットカクテルになります。ジンベースのシンガポールスリングが有名。

デイジー

ゴブレットと呼ばれる大きめのグラス、または大きいワイングラスに砕いた氷を敷き詰め、スピリッツとレモンジュースなどの柑橘系のジュース、シロップやリキュールを加えたカクテル。

リッキー

スピリッツに柑橘系の果汁とソーダに大きめにカットしたレモンやライムを使ったカクテル。砂糖やシロップなどの甘味を加えないので、爽快感を強く感じます。また、ライムやレモンをマドラーで潰しながら、自分好みの酸味にして飲むのが、このカクテルの特徴です。

ド定番ロングカクテルはこれ!

定番のロングカクテルは、居酒屋などでも1度は見たことや飲んだ事があるカクテルが多いと思いますが、ベースとなるお酒は意外と知られていません。

ここでは、定番ロングカクテルについて詳しくご紹介していきます。

ハイボール

居酒屋などでも定番となっているハイボールは、ウィスキーとソーダを割って作るロングカクテルで、正式名称は「ウイスキー・ソーダ」とも呼ばれています。

ロングドリンクですので氷を入れるのが一般的ですが、神戸には「神戸ハイボール」という氷を入れないタイプのハイボールも存在しています。神戸ハイボールは、ウィスキー(サントリー角)自体を冷凍庫に入れておくのが特徴です。ウィスキーはアルコール度数が高いので凍らないのですが、キンキンに冷えるので、氷なしでも美味しさを保つことができます。また時間がたっても氷が溶けて薄くなる心配もありません。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ウィスキー(サントリー角が中心)
  • 色:黄色
  • 味:ウィスキーと炭酸が混ざり合い、キリッと冷えていて飲みやすい。さっぱりしているのでビール代わりに飲む人も。

神戸ハイボールにいて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

ソルティ・ドッグ

ウォッカベースにグレープフルーツジュースを加え、グラスの縁に塩をつけたカクテル。
イギリスで生まれたカクテルで、「甲板員」を意味する言葉からソルティ・ドッグと名付けられました。
甲板員が海水を浴びながら犬のように働く様子をイメージして作られたカクテルです。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ウォッカ
  • 色:黄色
  • 味:グレープフルーツと塩がマッチし、さっぱりしていて、とても飲みやすいがアルコール度数が高めなので飲み過ぎに注意。

ジン・トニック

ジンにトニックウォーターを加え、カットしたライムを入れたカクテル。
トニックウォーターはイギリスの熱帯地域で健康飲料として飲まれていました。そこにジンを入れたらとても美味しく、そこからジントニックは世界的に広まり、現在では人気の定番カクテルとなりました。

  • アルコール度数:普通
  • ベース:ジン
  • 色:透明
  • 味:ほろ苦いビターな味わいに、レモンやライムの酸味がよく合うカクテル。

スクリュー・ドライバー

ウォッカとオレンジジュースを合わせたカクテル。
名前の由来となっているスクリュードライバーは工具の「ねじ回し」の事。アメリカ人の作業員がのどの渇きを癒すためにウィッカとオレンジジュースで即席でカクテルを作った時、混ぜるためにスクリュードライバーを使用したため、この名前が付きました。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ウォッカ
  • 色:黄色
  • 味:オレンジジュースを使用したカクテルで甘くて飲みやすいが、ソルティドッグと同様にアルコール度数が高いので飲み過ぎには注意。

カルーア・ミルク

コーヒーリキュールのカルーアを牛乳で割ったカクテル。コーヒーリキュールはカルーア以外にも存在しますが、「カルーアを使用して作った場合のみ」カルーアミルクと呼ばれます。

  • アルコール度数:弱い
  • ベース:カルーア
  • 色:ブラウン
  • 味:コーヒーリキュールと牛乳で作るカフェオレのような味わいのカクテル。甘くて女性に人気。

モヒート

ミントの葉、ライム、砂糖をすりつぶし、そこにラムとソーダを加え、さらにフレッシュなミントの葉を混ぜるレシピが一般的。キューバ生まれのカクテルで、日本でも爆発的なモヒートブームが起こり、現在では定番カクテルとして親しまれています。ライムをレモンにしたり、ソーダをトニックウォーターにしたりと様々なバリエーションのモヒートが広まりつつあります。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ラム酒
  • 色:黄色
  • 味:ミントの爽快感とラムの甘さがマッチした爽やかなカクテル。

ド定番ショートカクテルはこれ!

ショートカクテルはバーでしか見かけないカクテルが多く、シンプルな材料だからこそバーテンダーの腕が問われるカクテルが多いのが特徴です。また、アルコール度数が非常に高い物が多いので、飲みやすくても飲み過ぎには注意しましょう。

ここでは、定番ショートカクテルについて詳しくご紹介していきます。

マティーニ

ジンにベルモットという白ワインを加えて、オリーブを飾ったカクテル。
様々な映画にも度々登場し、著名人が愛するカクテルでもある事からカクテルの王様とも呼ばれています。また、ショートカクテルの中でも絶大な人気を誇るカクテルです。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ジン
  • 色:透明
  • 味:ドライベルモットという辛口になるよう調合されたハーブを加えた白ワインを使用しているのでハーブの香りが強く、個性的でキリッと辛口のカクテル。

ギムレット

ジンとライムジュースを合わせたカクテル。
『長いお別れ』という小説に登場し、「ギムレットには早すぎる」という名セリフから有名になったカクテルです。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ジン
  • 色:透明
  • 味:ジンとライムを使用している辛口のカクテル。ライムの酸味がアクセントになり爽やかな味わい。

ダイキリ

ラムにライムジュースと砂糖を加えたカクテル。
キューバの「ダイキリ」という鉱山で働いていた人が考案した事からダイキリと名付けられました。ラムを使ったカクテルの代表とされるカクテルです。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ラム酒
  • 色:白
  • 味:ライムやレモンの柑橘系の爽やかな風味にラムの甘さが加わった飲みやすいカクテルです。

ホワイトレディー

ジンにホワイトキュラソーとレモンジュースを加えたカクテル。さっぱりとした口当たりで男女問わず人気のあるカクテルです。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ジン
  • 色:白
  • 味:レモンジュースのすっきりとした酸味とジンの甘みがマッチしたカクテル。

ライチブルー

ジンにライチリキュールとブルーキュラソーを加えたカクテル。

  • アルコール度数:強い
  • ベース:ジン
  • 色:水色
  • 味:フルーティでさっぱりとした爽快なカクテル。

居酒屋と何が違う?バーでカクテルを飲むメリット

居酒屋で飲むカクテルも、バーで飲むカクテルも同じだと思っていませんか?実際にバーでカクテルを飲んでみると、その違いに驚く人もいるほど。ここからは、バーのカクテルがおいしい理由を紹介していきます。

カクテルに使用するお酒の濃度が濃い

バーではカクテルに使用するお酒の量が多く、お酒の濃度の濃いカクテルが飲めます。
お酒の濃度が濃いと薄くなりにくく、「カクテル本来の味を堪能できる」というのが、バーでカクテルを飲む最大のメリットと言えます。

カクテルを作る技術が高い

カクテルはただ材料を混ぜれば良いという物ではなく、実は氷の砕き方や混ぜ方などで大きく味が変わる繊細な飲み物なのです。バーテンダーはカクテルを作るために必要な技術がとても高く、それぞれのカクテルの味を最大限まで引き出してくれます。

果物など新鮮なものを使用している

バーで使用するレモンやライムなどの果物は、とても新鮮な物を使用しています。
レモン等の柑橘類やオリーブなども、カクテルの味を決める重要な材料の1つ。そのため新鮮な物を使用し、カクテルの味を損なわないようにしています。

お客様の好みでカクテルを作ってくれる

カクテルを飲み慣れていなかったり、バーに行った事がない人は、バーでカクテルを頼むのはハードルが高いと思われがちですが、そういう人こそバーに行くことをおすすめします。

カクテルはたくさんの種類があるので、カクテル名を覚えられないという人も多いです。そんな時はマスターに自分の好みを伝えれば、好みに合ったカクテルを作ってくれます。例えば、「お酒は強めで、甘くないカクテル」と伝えると、マスターが炭酸の有無や酸味が強い方が良いか等、足りない情報を聞いてくれて、自分好みのカクテルを出してくれます。また、対応できる範囲にはなりますが、リクエストにも対応してくれるのもバーがおすすめな理由です。

カクテルの味はバーテンダーごとに違う!

先に少し触れましたが、カクテルは氷の砕き方やかき混ぜ方など、少しの事で味が変わります。
そのため、同じカクテルでも作るバーテンダーによって味が異なります。また、お店が仕入れている果物の産地などでも味が変わる事があります。そこがカクテルの魅力でもあるので、自分好みのカクテルを作るバーテンダー探してみるのも面白いと思います。

岩田さんのお店情報

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