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ハウツー

2018/06/17

【女性編】ひとりバーを楽しむコツやメリット

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

女性のお一人、大歓迎です。三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

男性が一人でバーを楽しむコツやメリットは、こちらの記事をご覧ください。

家でひとりで飲むのは少し寂しい、でも友人と賑やかに飲む気分でもない時がありますよね。そんな気分の時はぜひ「ひとりバー」を楽しんでみてください。バーならゆっくりお酒を飲む事が出来ますし、マスターや他のお客さんと会話を楽しむ事も出来ます。また、約束をしていなくてもバーに行けば誰かと話すことができるので、とても気軽ですよね。

さらに、「ひとりバー」をきかっけにして、人間関係が広がり友人が増えることもあるかもしれません。もちろん、好きなお酒を誰にも邪魔されずに、ゆっくり飲むこともできます。バーでどう過ごすのかは貴女の自由です。とはいっても、女性がひとりでバーに行くのはすこし怖かったり、勇気がいることもありますよね。この記事では、「女性がひとりでも入りやすいバーの紹介」や「バーでナンパされたときの対処法」などをまとめています。

女性が「ひとりバー」するメリット

女性もゆっくりとひとりでお酒を飲みたい時はあります。ひとりバーは気遣いなく飲みに行けたり、新しい出会いがあったりとメリットはたくさん。その中からいくつか紹介します。

気軽に行けて帰りたい時に帰る事ができる

ひとりバーだと、飲みたい時にふらっとバーに行き、飲みたいだけ飲んで帰る事ができます。
友人を誘うにも急すぎると誘いづらいものですし、帰りたくなったから帰るというのもなかなか難しい場合があります。
こういう気遣いがひとりバーには必要ありません。最初から最後まで気軽で気楽なのが、ひとりバー最大のメリットです。

新しい出会いがある

バーでは好みの男性との出会いなど、男女の出会いも多くありますが、女性同士の出会いも実はたくさんあります。

相手が男性だとうまく話せなかったり、下心があるかも?など深く考えてしまったりして気軽に話せない人もいます。
同じように一人でバーに来ている女性に対してであれば、きっと共通点も多いでしょうし、話があって自然と仲良くなれる確率も高いのではないでしょうか。バーで知り合ったことをきかっけにして、バー以外でも遊んだりする友達になったという話もよく耳にします。

社会人になると趣味趣向が合う人を見つける事が難しくなってきますが、バーでは様々な出会いがあります。友人を作ったり、人間関係を広げるためにはバーは最適の場所だと言えますね。

お酒が弱くても気にならない

飲み会だとお酒を飲んでいないと肩身が狭かったり、気にしてしまう事もありますよね。ひとりバーだとお酒が弱くても誰にも気遣う必要はありません。
また、お酒が弱い人ほどバーは向いています。最近は居酒屋などにもカクテルは置いているのですが、お酒とジュースの割合が決まっていて変更できないお店も多いです。バーだとお酒の量をお客さんの要望に合わせて調節してくれるので、そういう融通が利くのもバーのメリットですね。

色々なお店の情報を教えてもらえる

バーには色々な人が訪れるのでたくさんの情報が集まります。「美味しいランチのお店」や「おしゃれなカフェ」などのお店の情報もそのひとつ。
ネットの情報だけではわからない事や、運が良ければまだネットに掲載されていない最新情報を聞くことができることも。色んな情報を収集できるのもバー魅力です。

おしゃれをすることができる

バーにはドレスコードは存在しないので、派手に着飾る必要はないのですが、おしゃれをして気分を上げたい時もありますよね。
いつもより少し明るいリップやネイルなど、少しだけおしゃれする事も女性の楽しみのひとつ。ひとりバーだと、友人に気兼ねせずにおしゃれが楽しめます。

女性ひとりで行くのに向いているバーは?

バーといえば暗い路地裏でひっそりと営業しているイメージがありますが、実は様々なタイプのバーがあります。
その中でも女性が入りやすいバーのタイプをまとめてみました。

ガラス張りで外から中が見えるバー

店内の様子がわからないと入りづらいですよね。そんな時はガラス張りで店内の様子が見えるバーに行ってみましょう。
女性をターゲットにしたガラス張りのバーも増えてきました。店内の様子が見えると安心して入る事が出来ますね。

ホテルのバー

ホテルの中にあるバーには、一流のバーテンダーがいる事が多く、バー初心者におすすめです。
慣れていなくてもバーテンダーがリードしてくれます。また、ホテルに滞在している人が利用する事も多く、客層が良いので女性1人でも安心。ホテルスタッフのサービスも良いので気持ちよく利用できます。

駅の近くや繁華街に面したバー

女性1人だと行き帰りの夜道が不安という人は、駅の近くや繁華街にあるバーに行ってみましょう。
駅が近くだと帰りやすいですし、駅や繁華街は夜遅くでも人通りが多く、賑やかなので女性1人でも安心してバーを利用できます。繁華街には飲食店も多いので、食事を済ませてからバーに行けるのも良いですね。

女性バーテンダーが居るバー

やはり女性のバーテンダーの方が安心しますよね。最近は女性のバーテンダーも増えつつあります。
女性同士の方が話しやすいですし、男性と話すのが苦手な女性におすすめです。女性バーテンダーだからこその気配りや安心感もあり、とても居心地が良いのもおすすめの理由です。

ショットバー

お酒をワンショット(1杯)から楽しめるのがショットバーの特徴です。
カジュアルで入りやすいお店が多いので、バーに慣れていない人にも向いています。気軽に入りやすく女性にもおすすめのバーです。

女性の「ひとりバー」にはカクテルがおすすめ

バーでのお酒と言えば、ウィスキーを思い浮かべる人も多いですが、女性にはカクテルが断然おすすめです。
カクテルはお酒の色も赤や青など様々で、とても華やかな物がたくさんあり、見た目でも楽しむことができます。

カクテルとは「数種類のお酒やシロップ、果汁を混ぜ合わせた飲み物」です。カシスオレンジやモヒートなどが有名ですね。
お酒だけでなくノンアルコールカクテルもカクテルに含まれます。
また、カクテルは「ショートカクテル」と「ロングカクテル」の2種類に分かれます。

ショートカクテル
ショートカクテルは氷が入っていない事が多く、冷たい温度をキープする時間が短いので、できるだけ短時間で飲んで欲しいカクテルです。
マルガリータやマティーニなどが有名ですね。持っている手の体温でぬるくならないように、足の長いカクテルグラスに入っているのも特徴的。
強めのお酒が多いので、お酒に弱い人は注意が必要です。

ロングカクテル
ロングカクテルには氷が入っているので、ゆっくりと時間をかけて飲むことが出来るカクテルです。
居酒屋などで提供されるカクテルはロングカクテルがほとんどですね。カシスオレンジやカンパリソーダなど、よく聞くカクテルが多いです。
ソーダやオレンジジュースなどで割る事も多いので、お酒が弱い人にはロングカクテルがおすすめ。

自分に合ったカクテルをオーダーするコツ

カクテルに詳しくなくても、自分の好みをバーテンダーに伝えれば、自分に合ったカクテルを作ってくれます。自分の好みを伝える時は以下を参考にしてください。

アルコール度数

まずはアルコール度数は高めがいいか、低めがいいかを伝えましょう。お酒に弱い人は弱いと伝えておくとアルコールの量も調節してくれます。

甘さについて

カクテルはカシスベースなどの甘いお酒、ジンベースなどのスッキリしたお酒に分かれます。
柑橘類の果汁の量でも甘さは変化しますので、甘いお酒が好き、甘くなくスッキリしたお酒が好きなど、甘さの好みを伝えておくと作りやすいですね。

炭酸について

炭酸を入れるかどうかも伝えておくとカクテル選びがスムーズです。炭酸を入れると比較的スッキリしたカクテルになりますね。
また、炭酸が苦手な女性も多いので苦手な場合は遠慮せず伝えておきましょう。

ベースのお酒について

ベースに使うお酒にはたくさんの種類があり、使うお酒によって様々なカクテルになります。

ジンベース
ジントニック、マティーニなど

ウォッカベース
モスコミュール、ソルティドッグ、スクリュードライバーなど

リキュールベース
カシスリキュールを使ったカシスオレンジや、カンパリ(ハーブリキュール)を使ったカンパリソーダなど

他にもウィスキーやテキーラ、ブランデーもよく使われるベースのお酒です。好きなベースのお酒を伝えれば、そのベースから好みのお酒を作ってくれます。特に好きなお酒がなくても、飲んだことのあるお酒を伝えるのも良いですね。

女性に人気のカクテルBEST3

女性に人気のカクテルを紹介します。

第3位

ジントニック

ジンとトニックウォーターを使ったカクテル。ジンベースのカクテルの中で1番有名なカクテルですね。
さっぱりしていて、柑橘類のほろ苦さがアクセントのカクテル。甘いカクテルが苦手な人におすすめです。

第2位

カルーアミルク

カルーア(コーヒーリキュール)と牛乳を使ったカクテル。
コーヒー牛乳のような甘いカクテルなので、お酒が苦手な人でも飲みやすいですね。
グビグビ飲めてしまうので、飲みすぎないよう注意しましょう。

第1位

カシスオレンジ

カシスリキュールとオレンジジュースを使ったカクテル。やはりカシスオレンジは人気があります。
カシスオレンジは、ジントニックのようにビター(ほろ苦い)過ぎず、カルーアミルクのように甘すぎず、ちょうどいいのが人気の理由ですね。
こちらもグビグビ飲めてしまうので、飲みすぎには注意しましょう。

お酒が弱い人はノンアルコールカクテルも

お酒が弱いので心配という人はノンアルコールカクテルをオーダーしましょう。

「シンデレラ」と名付けられたノンアルコールカクテルをご存知ですか?
パイナップルジュース、オレンジジュース、レモンジュースを使ったノンアルコールカクテルです。パイナップルの酸味と香り、柑橘類の甘さと爽やかさが特徴的で、甘すぎず飲みやすいのでおすすめ。

他にもノンアルコールカクテルはたくさんあります。

  • シャーリーテンプル
  • バージン・モヒート
  • サマー・デライト
  • フルーツ・パンチ など

バーオリジナルの物もあったり、他のカクテルと同じように扱われていますので、お酒が苦手でも安心して楽しむことができます。

自分が飲みたいお酒を飲むのもあり

ここまでカクテルをおすすめしてきましたが、カクテルを飲まないといけないという事はありません。
ウィスキーやビールなど、好きなお酒がある場合は、もちろんそれらを楽しみましょう。好きなお酒を気兼ねなく飲めるのがひとりバーの醍醐味です。

まわりの人と楽しくお喋りするコツ

バーではまわりのお客さんとの会話も楽しみのひとつです。話したくてバーを訪れる人も多くいます。ここでは楽しく話すコツや注意点を見ていきましょう。

気になったことはバーテンダーに質問する

自分から話題を提供するのはなかなか難しいので、話のきっかけとして気になった事を質問してみましょう。
いくつかの質問を紹介します。

  • このお店は長いですか?
  • マスターの好きなお酒は何ですか?
  • お店の名前の由来は何ですか?

質問をきっかけにバーテンダーと会話をしていると、他のお客さんが話に入ってきてくれる事もあります。
ただ、恋人や家族の有無やお店の売上など、プライベートな質問は失礼になる事も多いので避けたほうが無難です。

緊張せず気楽に

初めてのバーやバーに慣れていないうちは、緊張してあまり喋れないかもしれませんが、バーテンダーが気にかけてくれますので安心してください。
心配な場合は緊張していると伝えてもいいですね。他のお客さんから話しかけられた時は2,3言返すだけでも会話になります。
気楽にしていると自然と笑顔にもなりますので、緊張せず楽しんでくださいね。

スマホを触りすぎない

バーには誰かと話すことが目的ではなく、ひとりでそっとしておいて欲しいタイプの人もいます。バーテンダーはお客さんの素振りなどでどのタイプか判断しますので、スマホを触りすぎていると、そっとしておいてほしいと思われてしまい話しかけらない事もあります。バーテンダーや周りのお客さんと話したい時は、必要以上にスマホを触りすぎには注意しましょう。

あまり大声で話しすぎない

バーテンダーや常連のお客さんと仲良くなっていくと、緊張もほぐれて話し声が大きくなってしまいがちです。
楽しい会話はついつい声が大きくなってしまいますが、大声は他のお客さんに好まれません。
笑い声などは特に大きくなってしまいやすいので、バーに慣れてきたら声の大きさには注意しましょう。

バーでナンパされたときの対処法

バーに女性1人でいると、どうしてもナンパされてしまうこともあります。
「そういうつもりでバーに来ているわけではない」ときっぱり断るのが1番ですが、なかなか断れない人も多いですよね。ナンパされた時の対処法をまとめてみました。

理由をつけてやんわり断る

きっぱり断るのが苦手な人は「人を待っている」や「この後に約束がある」など、理由をつけてやんわりと断るのも1つの手段です。その気がないという事が伝わればいいので、理由は何でも構いません。

視線をあわせない

相手と視線がよく合ったり、チラチラ見たりしていると、相手のことが気になっていると誤解されてしまいます。視線はできるだけ合わさないでおきましょう。

素っ気ない素振りをする

シカトまではしなくてもいいですが、話しかけられても軽く返事をするだけに留めましょう。
こちらから話しかける事はせず、マスターや他のお客さんと話すようにすると、こちらはその気がないと伝わります。

ナンパされにくい雰囲気を作る

ナンパされやすい女性は美人だからという理由だけではありません。隙がありそうな女性が狙われます。
お酒は飲みすぎず、あまり周りの人をチラチラ見たりする行為は避けましょう。

女性が「ひとりバー」するときの注意点

女性が深夜にひとり歩きするのは危険が伴います。服装やお店選びなど注意点をまとめましたので参考にしてください。
また、バーでのマナーについても少し紹介します。

露出の多い服は避ける

極端に短いスカートや露出の多い服、体のラインが露骨に出る服は、男性に誤解を与えてしまいます。そういう服装は避けて適度におしゃれをしていきましょう。

裏通りのバーは避ける

バーはどうしても、行き帰りが夜の暗い時間になってしまいます。裏通りなど、あまり人が通らない道沿いのバーは危険な事に巻き込まれる可能性もあります。できるだけ賑やかな道沿いのバーを選ぶことも自分の身を守る手段の1つです。

飲みすぎない

お酒を飲みすぎて具合が悪くなってしまうと、お店に迷惑をかけたり、周りのお客さんの迷惑になります。
また、女性を介抱すると見せかけて寄ってくる男性もいます。そういった状況にならないように、お酒の量やペースは自分でコントロールする事が大事です。

写真を撮るときは許可をとってから

バーの雰囲気やカクテルなどは素敵な写真になる事が多く、SNSにアップしたくなりますが、写真を撮る時はマスターに許可を取ってからにしましょう。
SNSにアップする場合は、他のお客さんが写り込まないように注意してください。カウンターにお酒の瓶が並んでいるバーも多いですが、瓶は勝手に触らず必ずマスターに声をかけてから触りましょう。

一杯で長居するのはマナー違反

バーはゆっくりとお酒を楽しむ場所ですが、1杯で長時間居座るのはマナー違反になります。バーも経営で成り立っている以上、1杯で2時間も3時間も居座られる事は迷惑行為です。
できれば一杯あたり30分〜40分くらいで飲み切り、それ以上いる場合はもう1杯オーダーしましょう。

まとめ

女性の「ひとりバー」は、実はすごく気軽で女性同士特有の人間関係を気にする必要もありません。バーテンダーや周りのお客さんとの出会いや、情報収集ができることも大きなメリットですね。

店内が見えるバーやホテルのバー、賑やかな場所にあるバーなど、立地やバーの種類にこだわるのが良いバー探しのコツです。オーダに困ったらカクテルがおすすめ。ジントニックやカシスオレンジは女性に人気のカクテルです。また、お酒が弱い人にはノンアルコールカクテルもおすすめです。

バーに慣れていなくても、バーテンダーがリードしてくれるのであまり心配は要りませんが、大声で話したりスマホの触り過ぎには注意しましょう。もし、ナンパされてしまったらきっぱり断るか、素っ気ない素振りや視線を合わせないようにして対応するといいですね。

また、露出の多い服や裏通りのバーなどは、夜道で危険な目に合うこともありますので避けるようにしましょう。

ひとりで気楽にお酒を飲みたいときや、いつもと違う雰囲気を味わいたいときなど、ぜひ「ひとりバー」に挑戦してみてください。

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