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お酒の知識

2015/11/13

初心者はコレがおすすめ!ウイスキーの種類と飲み方

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

ウィスキーは「命の水」!三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

    モルト・ブレンドや、アイリッシュ・バーボンといったウイスキーの種類やロック・水割り・ミストなどウイスキーの飲み方。初めて聞くと何が違うのかさっぱり分かりませんよね。そんな疑問もこの記事を読めばサクッと解決。ウイスキーの知識が一気に深まります!さらに神戸・北野に店をかまえる現役バーテンダー岩田が初心者におすすめのウイスキーをご紹介します!

    原料は大きく2種類「モルト」と「ブレンド」

    ウイスキーの原料には大きくわけて2種類あり、モルト(麦芽)のみを使用した「モルトウイスキー」と、トウモロコシなどの麦以外の穀物を使用した「グレーンウイスキー」に分けられています。
    この原料となる麦芽と水を合わせて仕込み、発酵、蒸留をして樽に詰め、熟成させることによりウイスキーは誕生します。
    スコッチウイスキーや日本のウイスキーでは仕込み前の麦芽を乾燥させる際に、「ピート」(泥炭)を使用して煙で燻すことにより、独特に風味が生まれます。

    ひとつの蒸留所で製造されたウイスキーのみを瓶詰めしたものを「シングルモルトウイスキー」(マッカラン、グレンリベットなど)と呼び、複数の蒸留所の原酒を混ぜ「グレーンウイスキー」を加えたものを「ブレンデッドウイスキー」(ジョニーウォーカー・バランタインなど)と呼びます。

    「シングルモルトウイスキー」は蒸留所それぞれの個性ある味わいを楽しむことができる反面、味わいが優しすぎて物足りなかったり、逆に個性が強すぎて口に合わなかったりすることがあります。
    「ブレンデッドウイスキー」は「シングルモルトウイスキー」の個性を利用して、様々な性格のモルトウイスキーを混ぜ合わせ、グレーンウイスキーを加えることにより、どんな方にでも満足していただけるように製造されたウイスキーとなっています。

    ウイスキーの飲み方・楽しみ方

    ウイスキーは様々な飲み方・楽しみ方があります。お酒は弱いから・・・と気にしなくても大丈夫!ウイスキーをおいしく楽しくいただく飲み方をご紹介します。

    ストレート

    ウイスキー本来の味わいをじっくり楽しめます。口の中に広がる風味を楽しんでください。
    ただしお酒が弱い方、ウイスキーを飲み慣れていない方には刺激が強く感じられて、おいしいと思えない場合があります。
    そう感じた方は、まずは水割り、ハイボールなどから飲み始め、ウイスキーに慣れてからチャレンジしましょう。

    オン・ザ・ロック

    ウイスキーはほんの一滴の水で、風味と香りが変化します。
    オン・ザ・ロックで飲んでいただくと、ウイスキー本来の味わいから、少しずつ氷が溶けて加水されることにより、風味と香りが変化していきます。
    絶妙に姿を変えていくウイスキーの味わいを楽しみつつ、自分の好きな濃さ、味わいを見つけだしましょう。

    透明な丸氷の作り方は、こちらの記事を参考にしてください。

    ハーフロック

    オン・ザ・ロックのスタイルでウイスキーと氷、ソーダなどを1:1の割合で造ります。ウイスキーの味わいをマイルドに引き出してくれます。
    ロックでは少しきついかなという気分のときや、度数の高いウイスキーを味わいたいときなどにお楽しみいただける飲み方です。

    水割り

    食中酒としていただくのに最適な飲み方です。
    濃さを調節できますので、ストレートやオン・ザ・ロックではちょっと・・・という方はここからチャレンジしてみましょう。
    ウイスキーの個性をやわらかくして味わうことができる飲み方です。

    ハイボール

    こちらも食中酒として最適な飲み方で、ウイスキー本来の味わいを際立てます。
    爽快感がありますので、暑い夏などにビールの代わりに飲むのもオススメです。
    こちらも濃さを調節できますので、初心者の方はこちらから味わってみてください。

    ミスト

    クラッシュドアイスを敷きつめたグラスの中にウイスキーを入れて味わう飲み方です。
    バーボンウイスキーや個性の強いシングルモルトウイスキー、ブレンデッドウイスキーなどでもお楽しみいただけます。
    氷の溶け方が速く、冷涼感がありますので、こちらも暑い夏などに飲んでみると良いでしょう。

    トワイスアップ

    ウイスキーと常温の水を1:1の割合でいただく飲み方です。
    ウイスキーは水一滴で風味が変化しますが、こちらの飲み方がウイスキーの風味を引き出すのに最適だと言われています。
    味だけでなく、静かにグラスをゆすると立ちこめるウイスキーの「香り」も楽しんでみましょう。

    スコッチウイスキー(スコットランド)

    言わずと知れた世界No.1のウイスキー生産国です。
    麦芽を乾燥させる際に使用する「ピート」(泥炭)によりスモーキーな煙臭さとピーティーな味わい(「正露丸」のような味です)が特徴です。
    初心者の方で最も苦手とされるのがこのピーティーな味わいだと思います。
    ブレンデッドウイスキーではそこまで強くピーティーなものはありませんが、シングルモルトウイスキーではとてもピーティーの味わいが強いものがありますので、苦手な方は避けた方が良いでしょう。

    地域別に見る「シングルモルトウイスキー」の風味の違い

    ハイランド

    • スペイサイド:華やかな甘み、飲みやすいものが多い
    • アイラ島:癖があり、スモーキー、ピーティーなものが多い
    • キャンベルタウン:香りが豊か、オイリーな味わい

    ローランド

    穏やかな味わい、飲みやすいものが多い

    初心者におすすめスコッチウイスキー

    ブレンド

    シーバスリーガル(12年)

    価格:2000円前後(700ml)
    スモーキー・フレーバー(燻煙香)が少なく、熟成により丸くなりマイルドな味わいです。口に含むとはちみつのような甘さがじんわりと広がり、最後は微かに塩の香りが残り後味を引き立てます。万人に好まれる定番ウイスキーなので、初心者にもおすすめです。

    スコッチウイスキー(ブレンド)シーバスリーガル

    スコッチウイスキー(ブレンド)

    シーバスリーガル

    万人に好まれる定番ウイスキー。

    オールド・パー(12年)

    価格:3000円前後(750ml)
    まろやかな口当たりと果実のような甘い香りが特徴で、独特の四角いボトルに詰められています。

    スコッチウイスキー(ブレンド)オールド・パー

    スコッチウイスキー(ブレンド)

    オールド・パー

    四角いボトルが特徴的なブレンドウイスキー。

    カティサーク

    価格:1000円前後(700ml)
    村上春樹さんの小説に登場することでも有名ですが、煙臭さがなく味も香りも甘いのが特徴です。ウイスキーを飲み慣れていない人でも、コーラなどの炭酸系ドリンクで割ることでおいしく飲むことができます。

    スコッチウイスキー(ブレンド)カティサーク

    スコッチウイスキー(ブレンド)

    カティサーク

    小説好きの人にもオススメのウイスキー。

    モルト

    ザ・マッカラン(12年)

    価格:3000円前後(350ml)/5000円前後(700ml)
    シングルモルトのロールスロイスと呼ばれている有名なウイスキーです。シェリー樽で造られており、古いチョコレートやナッツのような甘い味と香りが特徴です。

    スコッチウイスキー(モルト)ザ・マッカラン(12年)

    スコッチウイスキー(モルト)

    ザ・マッカラン(12年)

    シングルモルトのロールスロイスと呼ばれている有名なウイスキー。

    グレンフィディック(12年)

    価格:3000円前後(700ml)
    シングルモルトにしてはクセが少なく、特に初心者おすすめしたいのがこのグレンフィディック。ピート香は控えめで、青りんごや梨のようなフルーティな香りと、はちみつやナッツのような甘み、果実の酸味とほのかな苦味が特徴です。

    スコッチウイスキー(モルト)グレンフィディック(12年)

    スコッチウイスキー(モルト)

    グレンフィディック(12年)

    クセが少なく、最も初心者向けのウイスキー。

    ブナハーブン(12年)

    価格:5000円前後(700ml)
    最も飲みやすいアイラウイスキーとされ、アイラの特徴であるヨード香やピート香が抑えられており、多くの方に親しまれています。

    スコッチウイスキー(モルト)ブナハーブン(12年)

    スコッチウイスキー(モルト)

    ブナハーブン(12年)

    最も飲みやすいアイラウイスキー。

    アイリッシュウイスキー(アイルランド)

    原材料としては麦芽を使用。通常ウイスキーは製造過程で2~2回半蒸留されるが、アイリッシュウイスキーは伝統として3回蒸留しています。蒸留回数が多くなるとウイスキーの個性が柔らかくなるため、穏やかで比較的飲みやすいものが多いです。
    また、乾燥にピートを使用していないため、スコッチ特有のピーティーさがないので初心者の方にはオススメです。
    穀物の穏やかな風味が特徴です。

    初心者におすすめアイリッシュウイスキー

    ブッシュミルズ

    価格:2000円前後(700ml)
    アイリッシュウイスキーには珍しく、大麦麦芽100%でスコッチウイスキーに近いのが特徴です。アイリッシュの伝統である3回蒸留&ピートを焚かない製法によって、独特のフレーバーを生み出し、全体的に優しくまろやかな口当たりのウイスキーです。

    アイリッシュウイスキーブッシュミルズ

    アイリッシュウイスキー

    ブッシュミルズ

    アイリッシュウイスキーには珍しい大麦麦芽100%。

    タラモアデュー(12年)

    価格:3000円前後(700ml)
    スモーキー・フレーバーが全くなく、クリーミーでほのかに甘いのが特徴。アイリッシュの伝統製法である3回蒸溜により、親しみやすくすっきりとした味わいに仕上がっています。

    アイリッシュウイスキータラモアデュー(12年)

    アイリッシュウイスキー

    タラモアデュー(12年)

    親しみやすくすっきりとした味わいのアイリッシュウイスキー。

    ジェムソン

    価格:2000円前後(700ml)
    アイリッシュウイスキーのベストセラーブランドで、クセがなく上品な味わいのウイスキーです。

    アイリッシュウイスキージェムソン

    アイリッシュウイスキー

    ジェムソン

    アイリッシュウイスキーのベストセラー。

    バーボンウイスキー(アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡)

    原料として主にトウモロコシを使用。モルト(麦芽)とは違った甘みや雑味があります。
    バーボンウイスキーは使用する樽に特徴があり、内面を焦がした新樽に貯蔵するため、樽の香りが強く、全般的に風味が重く・強くなるので、個性的な味わいのウイスキーとなっています。
    スコッチウイスキーなどの麦芽を使用したウイスキーが苦手だなと思う方は、こちらを飲んでみるのも良いでしょう。

    初心者におすすめバーボンウイスキー

    エライジャクレイグ(12年)

    価格:2000円前後(750ml)
    はじめてバーボンウイスキーを作ったとされる牧師の名がついたウイスキー。バーボン通だけでなく、多くのウイスキー好きから高い評価を受けています。

    バーボンウイスキーエライジャクレイグ(12年)

    バーボンウイスキー

    エライジャクレイグ(12年)

    バーボンウイスキーを初めて作った牧師の名をもつウイスキー。

    I.W.ハーパー

    価格:2000円前後(750ml)
    バーボン特有の焦げた香りは控えめで、後味に残って広がる甘い香りが印象的です。クセが少なくシンプルな味わいなので、バーボン初心者にもおすすめです。

    バーボンウイスキーI.W.ハーパー

    バーボンウイスキー

    I.W.ハーパー

    バーボン初心者にもおすすめのウィスキー。

    オールドクロウ

    価格:1500円前後(700ml)
    俳優の松田優作がこよなく愛したことでも知られるバーボンウイスキーです。バーボン特有の重厚感や荒々しさを味わいたい方におすすめです。

    バーボンウイスキーオールドクロウ

    バーボンウイスキー

    オールドクロウ

    松田優作が愛したウィスキー。

    カナディアンウイスキー(カナダ)

    原料として主にライ麦を使用。5大ウイスキーの中では一番ウイスキーの風味が軽く、ライトでスムーズな味わいが特徴です。
    焦がしたカラメルやメープルシロップのような甘みがあります。
    しかし、特に味の幅が大きくなく、個性も強いほうではないため、ウイスキーを飲み慣れた方には物足りなく感じられることが多いですが、逆に初心者の方にはオススメのウイスキーです。
    BARでは種類を置いてあるところが少ないのが難点ですが、初心者の方はカナディアンウイスキーから飲み慣れていくのも良いのではないでしょうか。

    初心者におすすめカナディアンウイスキー

    カナディアンクラブ

    価格:1000円前後(700ml)
    カナディアンウイスキーのトップブランドであり、バニラのような甘い香りが広がります。ストレートでも飲みやすいので、初心者の方にもおすすめです。

    カナディアンウイスキーカナディアンクラブ

    カナディアンウイスキー

    カナディアンクラブ

    カナディアンウイスキーのトップブランド。

    クラウンローヤル

    価格:2500円前後(750ml)
    カナダに訪れたイギリス国王ジョージ6世への献上酒として造られたウイスキーで、上品で格式高い味わいが世界各国で愛されてます。

    カナディアンウイスキークラウンローヤル

    カナディアンウイスキー

    クラウンローヤル

    今夜は、王様になろう。

    ジャパニーズウイスキー(日本)

    原料は麦芽を使用。スコッチの流れを汲んでいますので、製法はスコッチウイスキーとほとんど同じです。
    特徴としてはスコッチウイスキーに比べてスモーキーフレーバーが少なく、華やかな香り、味わいがマイルドでバランスが良いウイスキーです。
    また味わいが繊細なので、日本人の口に良く合うように造られていると思います。
    BARには沢山の種類が置かれている場合が多く、比較的目にする機会が多いウイスキーですので、外国のウイスキーがあまり好みに合わない方や、まずはウイスキーを飲んでみたいと思った方にはオススメです。

    初心者におすすめジャパニーズウイスキー

    ブレンド

    ブラックニッカ ディープブレンド

    価格:1500円前後(700ml)
    酸味と辛さが強い味わいで、かなりスモーキー・フレーバーが強い仕上がりです。ロックなどで加水すると、ピート香は残ったまま辛さや酸味は落ち着き、甘さが際立つようになります。

    ジャパニーズウイスキー(ブレンド)ブラックニッカ ディープブレンド

    ジャパニーズウイスキー(ブレンド)

    ブラックニッカ ディープブレンド

    加水で味が変わるウイスキー。

    モルト

    山崎

    価格:4000円前後(700ml)
    サントリーを代表するモルトウイスキーで、甘くなめらかな味わいと、やわらかく華やかな香りが特徴です。

    ジャパニーズウイスキー(モルト)山崎

    ジャパニーズウイスキー(モルト)

    山崎

    サントリーを代表するモルトウイスキー。

    白州

    価格:4000円前後(700ml)
    森の若葉のようにみずみずしく清らかで、かつ華やかでピーティーなのが特徴です。ジャパニーズ・ウイスキーの中でも飲みやすく、ウイスキー初心者の方にもおすすめです。

    ジャパニーズウイスキー(モルト)白州

    ジャパニーズウイスキー(モルト)

    白州

    ジャパニーズ・ウイスキーの中でも特に飲みやすく、初心者におすすめ。

    価格:4000円前後(700ml)
    サントリーを代表するブレンデッドウイスキー。クセが少なく華やかな味わいで、初心者の方にもおすすめです。※現在は品薄のため、購入困難。

    余市

    価格:4000円前後(700ml)
    ニッカウヰスキーの原点とも言えるウイスキーで、創業以来の伝統製法で作り続けられた重厚な味わいが特徴です。※現在は品薄のため、購入困難。

    岩田さんのお店情報

    BAR岩田のウイスキー千夜一夜

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