前のページ

お酒の知識

2018/07/04

ゴクゴク飲める!夏にオススメの人気ラガービール特集

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

ハートランドやコロナ揃ってます!三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

    夏はビールが特に美味しい季節。暑い中、キンキンに冷えたビールを喉に流し込むのは至福の時ですよね。定番のビールですが、原材料や発酵方法によって様々な種類があるのをご存知ですか?冷やして飲むのが美味しいビールもあれば、実は常温で飲むのが美味しいビールもあります。

    また、最近はスーパーやコンビニなどで海外製のビールが売っている事も多く、海外製のビールがとても身近になりました。海外製のビールは個性の強い物が多いイメージですが、飲みやすいビールも多く、ビール初心者やビールが苦手な人におすすめです。いつもと違うビールを選んでみるのもビールを楽しむ方法のひとつですね。

    この記事では、ビールの違いや様々な種類を解説すると共に、夏におすすめのビールやおすすめの飲み方を紹介していきます。

    夏にピッタリなのはラガービール

    ビールの種類は大きく「ラガービール」「エールビール」「自然発酵ビール」の3種類に分かれます。それぞれの違いは「発酵させる温度」。夏に向いているのは低温発酵させる「ラガービール」ですね。ここでは発酵方法の違いなどを詳しく解説していきます。

    ラガービールが夏にピッタリの理由

    ラガービールは低温で発酵させて作る事から冷やして飲むのが美味しい飲み方です。
    ラガービールの特徴である、苦味やすっきりしているのど越し、炭酸の爽快感は冷やして飲むのにとても適していて、ラガービール以上に夏にピッタリなビールはありません!

    それに対し、常温で発酵させるエールビールは、常温で飲むほうが冷やした場合よりも香りが際立ち、濃厚な味わいを堪能することができます。
    元々涼しい気候の地域で作られてきたエールビールは、冷蔵技術がない時代からの製法で今も作られており、香りが高いのが特徴のビールです。

    そもそもラガービールとは?

    ラガービールは、原料となる大麦麦芽を「下面発酵」させ、低温でじっくりと長期間かけて発酵させたビールです。

    昔は冬の寒い時期に氷を入れた洞窟で貯蔵し、ゆっくり時間をかけて発酵させて作っていましたが、冷蔵庫が発明されてからは大量に生産できるようになり、世界中に広まりました。ラガービールのラガーには「貯蔵する」という意味があります。

    下面発酵とは?

    下面発酵酵母を使用し、低温で発酵させる発酵方法で、発酵が進むと酵母が下に沈んでいきます。酵母が下に沈んでいく様子から「下面発酵」と呼ばれています。
    下面発酵酵母は、発酵が始まる温度が10℃と低く、発酵期間は7日〜10日ほど。発酵後にビールを貯蔵して再度発酵させるのですが、下面発酵のビールはこの貯蔵期間が長いのも特徴です。

    また、上面発酵という発酵方法もあり、上面発酵で作られたビールを「エールビール」と呼びます。発酵が進むと酵母が上部に浮き上がるのが上面発酵の特徴です。発酵開始温度は下面発酵より高いので発酵期間が短く、貯蔵期間も短くなります。

    「自然発酵ビール」は人の手で酵母を加える事はせず、空気中の野生酵母を自然に取り込み発酵させるビールで、ベルギーでしか作られていない希少なビールです。

    ラガービールの種類

    同じラガービールでも使用する原料によって様々な種類に分かれます。

    ピルスナー

    居酒屋などで出てくる生ビールはピルスナーの一種で、日本国内で扱われているビールのほとんどがこの「ピルスナー」という種類です。
    ピルスナーは軟水で醸造するので、日本の水に適していて醸造しやすいのが日本国内にピルスナーが多い理由ですね。色は淡い黄金色をしていて、アルコール度数は3〜5度。爽快な喉越しとキリっとした苦味が特徴です。

    シュバルツ

    シュバルツはドイツで古くから作られている黒ビールです。シュバルツという名はドイツ語で「黒」の意味があり、その名の通り美しい黒い色をしています。黒ビールは焙煎した麦芽を使用しているので、香ばしく甘さは控えめでまろやかな口当たりを楽しむことができます。

    ラオホ

    ブナの木をスモークした燻製麦芽を使って作るのが「ラオホ」というビール。燻製の香りとモルトの甘みがクセになる独特な味わいのビールです。ラオホには燻製の意味があります。

    定番!オススメの日本製ラガービール

    日本人の好みに合わせて作られた日本製のビールは安心感がありますね。今では数え切れないほど、たくさんのビールが発売されています。

    その中でも特におすすめのラガービールを紹介します。

    サッポロ「ヱビスビール」

    エビスビールは「ドルトムンダー」と呼ばれるラガーで、発酵度が高く日持ちが良い事で知られています。アルコール度数は5%。コクと苦味がしっかりしていて口当たりは滑らか。ホップの風味も感じられる王道な味わいで、ビール好きにも高く評価されているビールです。ビールをしっかり味わいたいという人におすすめ。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ドルトムンダー

    サッポロエビスビール

    サッポロ

    エビスビール

    100年以上かけて磨き抜かれた豊かに香る深いコク。

    キリン「ハートランド」

    キリンと言えば、キリンラガービールが有名ですが、キリンには「ハートランド」というビールが存在します。実はこのハートランドビールは1986年に発売され、キリンラガービールに次ぐロングセラー商品。ビールには珍しい鮮やかな緑のボトルが特徴です。ラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。

    ハートランドの原料にとてもこだわって作られていて、原料は麦芽、アロマホップ、水だけと、とてもシンプル。香りの高いアロマホップを使用しているのでフルーティーな香りが心地良く、苦味と爽やかさのバランスが取れたビールです。ハートランドは炭酸も強くなく、飲みやすいので、ビール初心者の人はハートランドから飲んでみるのも良いですね。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    キリンハートランド

    キリン

    ハートランド

    鮮やかな緑のボトルがおしゃれ!爽やかで飲みやすい夏の定番ビール。

    サントリー「ザ・モルツ」

    ラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。ザ・モルツの特徴は旨味。特に旨味にこだわって作られていて上品な味わいが特徴です。苦味はそれほど強くなく特に女性や若い人におすすめ。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    サントリーザ・モルツ

    サントリー

    ザ・モルツ

    "グッ"とくる旨味が最高!苦味ひかえめで女性や若い人におすすめ。

    缶ビールを3倍おいしく飲む方法!

    上で紹介した缶ビールは、もちろんそのまま飲んでもおいしいのですが、適切なビールグラスに注いであげることで、より一層おいしく飲むことができます。

    具体的には、この記事で紹介しているようなラガービールであれば「ピルスナーグラス」がオススメです。また、ビールの注ぎ方も重要で、キメ細かい泡が立つ「三度注ぎ」と呼ばれる方法が、ビールをもっともおいしくすると言われています。

    おすすめのビールグラスや「三度注ぎ」のやり方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

    海外製なら「暑い国」のビールがオススメ

    最近はスーパーやコンビニでも海外製のビールを取り扱うようになり、海外製のビールを手軽に購入できるようになりました。

    生産国が違えば味や風味は様々。暑い夏に飲む場合は、暑い国のビールがおすすめ。暑い国は暑い時に飲むと美味しく感じられるように作られています。
    その中でもメキシコ、タイ、インドのおすすめビールを紹介します。

    メキシコ「コロナビール」

    正式な名前は「コローナ・エクストラ」といい、世界中で販売されていて、とても有名なメキシカンビールです。ラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は4.5%。とても飲みやすい味わいとまろやかな口当たりが特徴ですね。

    コロナビールはレモンやライムを入れて飲むのがオススメ

    コロナビールはキンキンに冷やして、レモンかライムを入れて飲むのがおすすめです。そこに少しだけ塩をプラスするのも美味しい飲み方です。柑橘系の酸味で爽快感が増し、塩のコクで旨味がアップします。

    • 生産国:メキシコ
    • アルコール度数:4.5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    メキシココロナビール

    メキシコ

    コロナビール

    ライムを入れれば一層おいしい!夏に飲みたいメキシカンビール。

    タイ「シンハービール」

    シンハービールはタイの王室にも認められたプレミアムビールです。瓶の上部に描かれた神鳥ガルーダの紋章は、タイ王室お墨付きの証。ラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。しっかりとした苦味とすっきりした後味は日本人好みですね。

    シンハービールは氷を入れて飲むのがオススメ

    本場のタイではシンハービールに氷を入れて飲むのが一般的。氷を入れることで苦味がまろやかになり、爽やかになるので特に暑い時におすすめです。

    • 生産国:タイ
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    タイシンハービール

    タイ

    シンハービール

    タイの王室にも認められたプレミアムビール。

    インド「キングフィッシャー」

    インドでは定番のキングフィッシャービール。こちらもラガーの種類はピルスナー。
    プレミアム、ストロング、ウルトラなど様々な種類があり、アルコール度数も種類によって違いますが、アルコール度数が5%のプレミアムがおすすめ。

    プレミアムはインドでも人気が高く、クセがなく味のバランスが良いのが特徴です。脂っこいインド料理にも合うように作られているで、からあげや揚げ物などの重い料理とも相性バツグン。苦味が抑えめなのでビールが苦手な女性にもおすすめです。

    • 生産国:インド
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    インドキングフィッシャー

    インド

    キングフィッシャー

    インドでは定番!からあげや揚げ物などの重い料理とも相性バツグン。

    番外編:沖縄「オリオンビール」

    沖縄のビールと言えば、有名なオリオンビール。「オリオン ドラフト」とも呼ばれます。オリオンビールもラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。

    オリオンビールは、三大陸(オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ)原産の麦芽をブレンドして作られていて、このブレンドにより他のビールにはないコクと香りが味わえます。
    暑い地域のビールならではの爽やかさと、のど越しが心地よくグビグビ飲めるビールです。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    沖縄オリオンビール

    沖縄

    オリオンビール

    オリオンビールを飲んで、気分は沖縄!

    また、同じ日本でも北海道などの寒い地域では、沖縄などの暑い地域とは違ったビールが人気です。北海道では「サッポロクラシック」が有名です。ラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。エビスビールを製造しているサッポロから発売されているビールで、爽やかなのど越しでありながら、コクがあり香りが芳醇なのでグビグビ飲むというよりは、味わって飲むタイプのビールです。

    このように同じ日本国内でも、寒い地域と暑い地域では、ビールのタイプが違います。

    飲みやすさ重視ならアルコール5%以下がおすすめ

    暑い時はアルコール度数が低い方が飲みやすく、特にアルコール度数5%以下がおすすめ。アルコール度数が高いと重たくなってしまい爽快感を感じにくくなってしまいます。

    また、暑い時はグビグビとたくさん飲んでしまう事が多く、アルコール度数が高いと酔いが回りやすくなるので注意が必要です。
    ここからは飲みやすさを重視したおすすめビールを紹介します。

    オランダ「ハイネケン」

    ハイネケンのラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%です。ハイネケンは専用の特別な酵母を使用していて、その酵母はオランダのみで作られ世界の工場に送られています。また、ハイネケンの醸造期間はとても長く、普通のビールの約2倍の期間をかけて醸造します。

    フルーティな味わいと爽やかなのど越し、強めの炭酸が特徴で、キレと苦味もしっかりと感じられるビールです。こってりした料理と相性が良く、一緒に飲むと強めの炭酸が口の中を爽やかにしてくれます。

    • 生産国:オランダ
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    オランダハイネケン

    オランダ

    ハイネケン

    フルーティな味わいと爽やかなのど越し、強めの炭酸が最高!

    アメリカ「バドワイザー」

    海外製のビールで1番有名なのがバドワイザーですね。世界中で人気が高く、キングオブビールとも呼ばれています。日本でも国産ビールと一緒に並んでいる事が多くなりました。

    バドワイザーのラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。苦味が少なく、まろやかな口当たりでとても飲みやすく、ビール初心者やビールが苦手な人にもおすすめのビールです。

    世界中で愛されている理由は、癖がなく、どの国の料理にも合うビールだからですね。食事の邪魔をせず、どんなおつまみにも合うのがバドワイザーの1番の特徴です。

    • 生産国:アメリカ
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    アメリカバドワイザー

    アメリカ

    バドワイザー

    世界中で飲まれている"キングオブビール"。癖がなく、どんな料理にもピッタリ!

    アサヒ「スーパードライ」

    国内でキリンラガービールと共に人気が高いのが、アサヒのスーパードライです。
    スーパードライもラガーの種類はピルスナーでアルコール度数は5%。キリッとした辛口の苦味と爽快なのど越しは、他のビールには見られない特徴で、最大の特徴と言えます。

    「ビールはのど越し」という言葉がありますが、スーパードライは正にその言葉通り、最高に爽快なのど越しを楽しむ事が出来るビールです。

    スーパードライは冷蔵庫でキンキンに冷やして、冷蔵庫から出したらすぐに飲むのがおすすめ。少しでも冷たい方がより爽快なのど越しを楽しめます。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5%
    • ラガーの種類:ピルスナー

    アサヒスーパードライ

    アサヒ

    スーパードライ

    日本の定番ラガービール。キリッとした辛口の苦味と爽快なのど越しが最高!

    まとめ

    この記事では、夏におすすめのビールを、日本製から海外製までたくさん紹介しました。また、ひと口にビールと言っても、原料や発酵の方法によってたくさんの種類に分かれる事もわかったと思います。

    なんといっても、暑い夏にはのど越しが良く爽快感があるラガービールがおすすめ!ラガービールは低温で発酵させているので、冷やして飲むのが美味しいビールです。また、のど越しが良く爽快感があるのも夏におすすめな理由ですね。

    それぞれに違った特徴があるので、飲み比べをしたり、BBQ(バーベキュー)やお祭りなど屋外のイベントに合わせてビールを選んでみたり、おつまみや気分に合わせてビールを変えてみるのも楽しそうですね。

    ついつい、いつも同じビールを飲んでしまいがちですが、この記事で紹介した夏にピッタリのビールを飲んで、自分に合った最高のビールと一緒に暑い夏を乗り切りましょう!

    岩田さんのお店情報

    BAR岩田のウイスキー千夜一夜

    初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

    最新記事