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お酒の知識

2018/11/30

スコッチウイスキーとは?マスターが教える飲み方やおすすめ銘柄

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

アイラのような強烈なクセを放つ男。三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

ウイスキーをあまり飲まない人でも「スコッチウイスキー」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。それもそのはず、スコッチウイスキーは世界5大ウイスキーのひとつに数えられるウイスキー。ウイスキーと言えばスコッチウイスキーという人もいるほどなので、ウイスキーを飲んでみたい人やウイスキーを飲み始めた人が知っておいて損はありません。

もちろんバーでも人気があり、定番のウイスキーなので、スコッチウイスキーを知っていればバーでも困りません。
この記事では、現役バーテンダーがスコッチウイスキーの由来や種類をご紹介していきます。また、「ストレート」や「オン・ザ・ロック」などウイスキーの飲み方も解説しますので、バーでの注文や自宅でウイスキーを飲む時の参考にしてください。

スコッチウイスキーとは?

スコッチウイスキーとはイギリス北部にある「スコットランドで製造されたウイスキー」の事です。
ウイスキーの起源と言われる事もあり、とても古く歴史のあるウイスキーで、「世界5大ウイスキーの1つ」にも選ばれています。ウイスキーと言えば、スコッチウイスキーと言われるほど有名なウイスキーです。

ですが、スコットランドで作られるウイスキーの全てが、スコッチウイスキーという訳ではありません。
スコッチウイスキーを名乗るためには厳しい規則があり、それらの規則をクリアしたウイスキーだけがスコッチウイスキーを名乗る事ができるのです。

「スコッチウイスキー法」による厳しい規則

スコッチウイスキーの規則は「スコッチウイスキー法」という法律で定められています。法律の一部を紹介します。

  • 原料は大麦麦芽などの穀物を使うこと。
  • スコットランド国内の蒸留所で糖化、発酵、蒸留、発酵までを行い製造すること。
  • 94.8度未満のアルコールで蒸留すること。
  • スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成させること。
  • 700L以下のオーク樽で熟成させ、アルコール40度以上で瓶詰めすること。

このような厳しい基準をクリアしたウイスキーだけが、スコッチウイスキーを名乗ることができます。

「スコッチ」の意味

スコッチ=Scotchには「スコットランド産」や「スコットランド人の」という意味があります。
スコッチウイスキーは「スコットランド産のウイスキー」という事になりますね。バーで「スコッチをハイボールで」と注文すると、「スコットランド産のウイスキーをハイボールで」という意味になります。

スコッチウイスキーの種類

スコッチウイスキーは大きく分けて6つの種類があり、スコットランドの地域ごとに種類が分かれ、ウイスキーには生産された地域名がついています。

スペイサイド・モルト

スコットランドの中でも最大のウイスキー生産エリアである「スペイサイド」という地域で作られたウイスキー。
とても香りが良く、フルーティーで飲みやすいのが特徴です。

>>スペイサイド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

アイラ・モルト

アイラ・モルトはアイラ島で作られていて、燻製のような強烈なクサさが特徴のウイスキーです。

>>アイラ・モルトの特徴とおすすめ銘柄

ハイランド・モルト

ハイランドは、とても広い地域で作られていて、スパイシーなものからフルーティーなもの、スモーキーなものまで多彩な風味があります。

>>ハイランド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

アイランズ・モルト

様々な島で作られるアイランズ・モルトは、海の潮っぽさを感じるウイスキーやまろやかな風味のウイスキーなど様々な特徴を持ちます。

>>アイランズ・モルトの特徴とおすすめ銘柄

ローランド・モルト

スコットランドの下半分の地域で作られるウイスキー。口当たりの良い優しい味わいが特徴です。

>>ローランド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

キャンベルタウン・モルト

スコットランド南西にある小さな都市で作られる塩辛さと甘さが特徴のウイスキー。

>>キャンベルタウンの特徴とおすすめ銘柄

スペイサイド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

スペイサイド地域は、ハイランドの北東部にあるスペイ川という川の流域に位置しています。50近くの蒸留所が密集しているエリアで、その数はスコットランド内の全ての蒸留所の半数を占めていて、スコットランド最大のウイスキー生産エリアとしても知られています。もともとハイランドの一部だったのですが、蒸留所が多すぎた為、このエリアを分けるようになりました。

また、スペイサイド地域はウイスキー作りにとても良い環境でもあります。グランビアンズという山脈から流れ出る良質な湧き水を使用し、寒く湿った気候はウイスキーの樽を乾燥から守り、香りを閉じ込めて熟成させる事で質の良いウイスキーが作られます。

スペイサイド・モルトは、香りが良くフルーティな物が多く、まろやかな口当たりで甘く飲みやすいのが特徴のウイスキーです。

スペサイド・モルトは女性やウイスキー初心者におすすめ

スペサイド・モルトはクセがなく、洋梨やりんご、蜂蜜のようなフルーティな香りを持つウイスキーが多く、口当たりもなめらかで甘い銘柄が多いので女性でも飲みやすいウイスキーです。スコッチウイスキーを飲み慣れていない人でも飲みやすい風味なので、スペイサイド・モルトはウイスキー初心者におすすめです。

スペサイド・モルトのおすすめ銘柄は「マッカラン」

スペサイド・モルトの中でも、とても有名な銘柄は「マッカラン」です。
高級車であるロールスロイスに例えられる事もあるマッカランは、熟成させる樽や大麦にとてもこだわっていて、ウイスキー初心者から熟練者まで幅広い層に人気があります。スペイサイド・モルトの特徴である華やかな香りと上品な甘さを持ち、クセがなくとても飲みやすいウイスキーです。

スペサイド・モルトのおすすめ銘柄マッカラン

スペサイド・モルトのおすすめ銘柄

マッカラン

クセがなく飲みやすいウイスキー

アイラ・モルトの特徴とおすすめ銘柄

スコットランド西部には大小様々な島が密集していて、これらの島々を総称して「ヘブリディーズ諸島」と呼びます。このヘブリディーズ諸島の最南端に位置する「アイラ島」で作られるウイスキーがアイラ・モルトです。

アイラ島では「ピート」という泥炭がよく採れ、このピートで麦芽を燻すことでウイスキーにスモーキーな香りがつきます。その香りは時に「煙たい」「薬クサい」などと表現されます。薬品臭というよりは「正露丸」のような強烈な香りなので、クサくて飲めないという人もいるほどですが、このクサさは他の地域にはないアイラ・モルトだけの特徴で最大の魅力。

口に入れた瞬間、爆発したかのような燻製のクサさに魅了される人も多く、クセが強いながらも根強い人気のウイスキーです。

アイラ・モルトはクサいウイスキーを飲んでみたい人におすすめ

アイラ・モルトは非常にクセが強く個性的なウイスキー。燻製のようなスモーキーな香りが強く、銘柄によっては燻製クサさがしばらく取れない事もあるほど。個性が強すぎるだけに飲む人を選びますが、ハマると他のウイスキーでは物足りなくなります。

バニラや黒糖のような香りがするウイスキーもあり、全ての銘柄がクサいわけではありませんが、少し違ったウイスキーを飲んでみたい人や個性的なウイスキーを飲んでみたい人におすすめのスコッチウイスキーです。

アイラ・モルトのおすすめ銘柄「ラフロイグ」

最も有名なアイラ・モルトがラフロイグです。世界的に評価が高く、英国王室御用達の認定も受けているウイスキーでもあり、「アイラ・モルトの王」と呼ばれることも。

ラフロイグはアイラ・モルト特有の薬品のようなクサさ、スモーキーな香りが強く、とても個性的ですが、「アイラ・モルトらしさ」を楽しめる銘柄になります。日本ではサントリーグループがオーナー所有しているので、日本で見かける事も多く、手軽に購入できるのもおすすめのポイントです。

アイラ・モルトのおすすめ銘柄ラフロイグ

アイラ・モルトのおすすめ銘柄

ラフロイグ

薬品臭、スモーキーな香りが強いウイスキー

ハイランド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

ハイランドとはスコットランド北部のほとんどを占める地域です。とても広い地域なのですが、山脈や渓谷が多く起伏の激しい場所でもある為、ヨーロッパで1番人口が少ないエリアでもあります。広すぎる地域のため、東ハイランド、西ハイランド、南ハイランド、北ハイランドと東西南北で区切って紹介されることも多い地域です。北ハイランドには有名な蒸留所が多く、ハイランド・モルトの中でも人気の高い「クライヌリッシュ」や「ダルモア」がこの地域にあります。

ハイランド・モルトは香りが良く、まろやかな口当たりで甘めのウイスキーが多い傾向ではありますが、地域が広すぎるため明確な傾向はなく、地域によって風味は変わってきます。ここでは地域ごとの傾向を簡単に紹介します。

  • 北ハイランド
    なめらかでしっかりとした風味。少しドライな風味のものも存在します。
  • 南ハイランド
    あっさりとした軽めの風味が多く、甘みはソフト。
  • 東ハイランド
    フレッシュでフルーティな風味。重めのものも存在します。
  • 西ハイランド
    少し潮っぽさがあり、爽やかな風味。

ハイランド・モルトは色々な風味のウイスキーを飲んでみたい人におすすめ

比較的クセが少なく、甘めで香りが良いものが多いウイスキーですが、地域ごとの伝統や文化によって風味が分かれる面白いウイスキーですので、色々な風味のウイスキーを飲んでみたい人に特におすすめです。ハイランド・モルトだけで様々な特徴のウイスキーがあるので、自分の好みの風味を探すのも楽しみ方のひとつですね。

ハイランド・モルトのおすすめ銘柄「グレンモーレンジィ」

たくさんの種類があるハイランド・モルトの中でも最も有名な銘柄が「グレンモーレンジィ」です。スコットランドで1番の人気を誇るウイスキーです。

樽熟成にこだわっている事でも有名な蒸留所で、シェリー酒やワインなどに使用した樽を仕上げ熟成に使っていて、シリーズに樽を変えているのが特徴です。全体的に華やかな風味がベースですがシリーズごとに風味が異なります。中でもオーソドックスなシリーズである「グレンモーレンジィ オリジナル」は柑橘系の爽やかな香りとバランスが取れた味わいで飲みやすいウイスキーです。

ハイランド・モルトのおすすめ銘柄グレンモーレンジィ

ハイランド・モルトのおすすめ銘柄

グレンモーレンジィ

柑橘系の香りとバランスが良いウイスキー

アイランズ・モルトの特徴とおすすめ銘柄

アイランズ・モルトの「アイランズ」とは島々の事を指し、アイランズ・モルトはオークニー諸島、アラン島、ルイス島などの島々で作られるウイスキーの事です。以前はアイラ島も含まれていたのですが、スペイサイド地域と同じようにアイラ島だけを別に分類するようになりました。

島々といっても1つの諸島ではなく、スコットランド北部から北西部にかけて広く分布されている島々なので、特徴はそれぞれの島ごとに違います。海に面した蒸留所が多いのですが、潮っぽい風味が多いかというとそうでもなく、まろやかな風味のウイスキーを作る蒸留所もあり、島によって風味は様々と言えます。

アイランズ・モルトはウイスキー選びに困った人におすすめ

アイランズ・モルトはハイランド・モルトのように地域によって特徴が変わるウイスキーですが8銘柄ほどしかありません。個性の強いウイスキーもありますが、比較的どれも飲みやすいウイスキーなので、選択肢が少なく選びやすいのも特徴のひとつです。少し違う風味を楽しみたくなった時など、ウイスキー選びに困った時におすすめです。

アイランズ・モルトのおすすめ銘柄「ハイランドパーク」

「ハイランド」と入っていますが、ハイランド・モルトではなくオークニー諸島北端で作られるアイランズ・モルトです。
スモーキーフレーバーが優しく香り、甘くて飲みやすいのが特徴です。ハイボールにしても美味しいのもおすすめのポイント。

アイランズ・モルトのおすすめ銘柄ハイランドパーク

アイランズ・モルトのおすすめ銘柄

ハイランドパーク

甘くて飲みやすいウイスキー

ローランド・モルトの特徴とおすすめ銘柄

ローランド地域はスコットランドの南東に位置し、有名なエディンバラやグラスゴーもこの地域にあります。ハイランドのように大きな地域で、イングランドの国境付近はのどかな田舎ですが、主要都市がある地域は産業や人口が密集しているのが特徴です。イングランドが近く、大きな都市が多い地域なので、ウイスキー産業が栄えていた地域でもあります。

ローランド・モルトの特徴は「とてもライト(軽い)」ということ。というのも、ほとんどのウイスキーは2回蒸留なのですが、ローランド・モルトは3回蒸留を行っています。全ての蒸留所が3回蒸留をしているわけではありませんが、全体的にライトな風味が多い印象です。しかし、軽いだけでなく、花のような香りを持ち、メープルシロップのような甘さがきちんと感じられるウイスキーです。

ローランド・モルトはウイスキーが苦手な人におすすめ

ライトな味わいを物足りないと思う人もいるかもしれませんが、クセがなく控えめな風味のローランド・モルトはウイスキーが苦手な人におすすめしたいウイスキーです。軽く、ソフトな味わいなので、ウイスキーが苦手だった人でもローランド・モルトなら飲めるという人もいるので、ウイスキーが苦手な人も1度チャレンジしてみてくださいね。

ローランド・モルトのおすすめ銘柄「オーヘントッシャン」

有名な都市であるグラスゴーの近くに蒸留所があり、その蒸留所はサントリーが所有しています。
3回蒸留を行って作られており、軽くてキレのある口当たりのウイスキーです。濃厚な香りとキャラメルのような苦味が余韻に残るのが特徴です。ローランド・モルトらしさが出ていて、とても飲みやすいウイスキーです。

ローランド・モルトのおすすめ銘柄オーヘントッシャン

ローランド・モルトのおすすめ銘柄

オーヘントッシャン

軽くてキレのあるウイスキー

キャンベルタウン・モルトの特徴とおすすめ銘柄

キャンベルタウンはスコットランド南西にある小さな都市です。この地域は「アーガイル地方」と呼ばれることもあり、ニットなどのデザインでお馴染みの「アーガイル柄」の語源にもなっています。以前はウイスキー産業や漁業などで栄え、とても裕福な町でしたが、それらの産業は衰退してしまい、現在は人口が5000人ほどの「陸の孤島」と呼ばれています。

そんなキャンベルタウンに現在も残っているウイスキー蒸留所は「グレンスコシア蒸留所」「スプリングバンク蒸留所」「グレンガイル蒸留所」の3つ。高い品質を維持し、キャンベルタウンのウイスキー歴史を今も紡ぎ続けています。

キャンベルタウン・モルトは「ブリニー」と呼ばれる「塩辛さ」が特徴のウイスキーです。アイラ・モルトのような燻製の香りもしますが、アイラ・モルトほどではありません。潮の香りとさっぱりとした塩味がポイント。トロリとしていて重みがあり、一杯で満足できるウイスキーです。

キャンベルタウン・モルトは個性のあるウイスキーが飲みたい人におすすめ

キャンベルタウン・モルトは少しの塩味と甘みのバランスを楽しめるウイスキーです。例えるなら「塩キャラメル」のような味わいでしょうか。とはいえ、これも蒸留所によって塩味やスモーキーフレーバーの加減は変わってきます。キャンベルタウン・モルトも個性的な風味ですので、アイラ・モルトのように強烈な個性のウイスキーではなく、程よい個性のウイスキーをお探しの人におすすめしたいです。

キャンベルタウン・モルトのおすすめ銘柄「スプリングバンク」

キャンベルタウンを代表するウイスキーで、塩味と甘みのバランスが良く、スモーキーフレーバーも程よく香るキャンベルタウン・モルトらしいウイスキーです。自社で製麦した麦芽を100%使っている唯一の蒸留所で、昔からの製法にこだわって作られています。

キャンベルタウン・モルトのおすすめ銘柄スプリングバンク

キャンベルタウン・モルトのおすすめ銘柄

スプリングバンク

塩味と甘みのバランスが良いウイスキー

現役バーテンダーが教えるスコッチウィスキーの飲み方

ウイスキーは「ロック」や「ハイボール」など様々飲み方があり、飲み方によってアルコールの量や度数が変わるので風味や香りの伝わり方が変わります。ウイスキーによっておすすめの飲み方はありますが、自分の好みのスタイルで飲むことができます。アルコール度数が高いウイスキーでも水割りやハイボールにすれば、アルコール度数が低くなり飲みやすくなりますし、ストレートで飲めばアルコール度数が高いまま楽しめます。ここからは様々なウイスキーの飲み方を紹介します。

じっくり味わうなら「ストレート」

ウイスキー本来の風味と香りを楽しむなら「ストレート」がおすすめです。
ストレートはグラスにウイスキーを注ぐだけのシンプルな飲み方。シンプル・イズ・ベストという言葉通り、シンプルだからこそ、芳醇な香りや深い風味を味わうことができます。
チェイサーと交互に飲むと、口の中がリセットされ一口ごとにウイスキーの風味を楽しめます。

ただ、ストレートはアルコール度数がとても高くなるので、お酒に弱い人やウイスキーを飲み慣れていない人には刺激が強く感じ、おいしいと感じられない事があります。そんな場合は水割りやハイボールなどから飲み始めていき、ウイスキーに慣れたらストレートにチャレンジしてみてくださいね。

一滴の水で香りが変わる

ウイスキーは一滴の水を加えるだけで香りが変わります。ウイスキーの香りの成分は、アルコール度数50%以上になると液体の底に集まる性質を持ちます。そこに水を一滴加えると香りの成分が水面に上がってくることで香りが変わり風味が増します。

ウイスキーの香りを楽しみたい場合は、「トワイスアップ」という飲み方がおすすめです。グラスにウイスキーを注ぎ、そこに常温の天然水を加えます。水の量は1:1が一般的。グラスを軽く回すだけで香りが立ち上ってきます。

味の変化を楽しむなら「オン・ザ・ロック」

「ロック」と呼ばれる飲み方ですが、「オン・ザ・ロック」が正式な呼び方です。
定番の飲み方のオン・ザ・ロックは、グラスに大きな氷を入れ、そこにウイスキーを注ぎ、軽くマドラーで混ぜると完成です。最初の一口はウイスキーの濃厚な風味と香りが楽しむ事ができ、そこから少しずつ氷が溶けてウイスキーと混ざることで香りが変わり、一口ごとに違う風味を楽しめます。また、氷とグラスが音もオン・ザ・ロックの楽しみのひとつですね。

自宅でもバーのような透明な丸氷を作ることができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ロックで少しきつければ「ハーフロック」

オン・ザ・ロックだとアルコール度数が高いなと思われた人におすすめの飲み方が「ハーフロック」です。ハーフロックはオン・ザ・ロックのスタイルの1種で、ウイスキーの香りと味をマイルドにした飲み方です。

グラスに大きな氷を入れ、そこにウイスキーを注ぎ、軽くマドラーで混ぜる所まではオン・ザ・ロックと同じですが、ここにウイスキーと同量の天然水を注いでマドラーで軽く混ぜるのがハーフロックです。天然水を加えるのでアルコール度数が下がり飲みやすくなります。

爽快感なら「ハイボール」

ウイスキーをカジュアルに楽しみたい、爽快感を楽しみたいなら「ハイボール」がおすすめ。すっかり定番の飲み方になったハイボールは、ウイスキーの味とコクを際立たせる飲み方です。
グラスに氷をたくさん入れて、ウイスキーを注ぎ、ソーダを加えます。マドラーで縦に1回混ぜて完成です。混ぜすぎると炭酸ガスが抜けてしまうので、1回だけ混ぜるのがポイントです。ソーダの量を調節することでアルコール度数を調節できるので、ウイスキーを飲み慣れていない人やお酒に弱い人にもおすすめです。

また、神戸には「神戸ハイボール」という氷なしのハイボールがあります。詳しくはこちらの記事をお読みください。

食中酒として飲むなら「水割り」

ウイスキーと料理を一緒に楽しみたい時は「水割り」がおすすめ。ストレートやオン・ザ・ロックはアルコール度数も高く、どちらかというと時間をかけてじっくり飲むスタイルなので、料理などとは合いづらいのですが、水割りは天然水を加えることでアルコール度数が下がり、ゴクゴク飲むことが出来るので料理と一緒に楽しむ食中酒に向いています。

グラスに氷をたくさん入れて、ウイスキーを注ぎます。マドラーでしっかりと混ぜ、ウイスキーを冷やします。溶けて減った氷を足し、天然水を加えマドラーで混ぜたら出来上がりです。天然水の量を自分の好みに調節することが出来るので、こちらもお酒に弱い人やウイスキーを飲み慣れていない人にもおすすめです。

まとめ

スコッチウイスキーは、スコットランドが作った「スコッチウイスキー法」を厳格に守っている由緒あるウイスキーで、スコットランドの地域や歴史に深い関わりがあることが分かったと思います。

それぞれの地方の特性がウイスキーに出ているので、スコットランドの歴史を知ることもスコッチウイスキーを楽しむ方法のひとつです。スコッチウイスキーと一口に言っても、飲みやすいウイスキーから強烈な個性の物まで幅広く、様々な個性があるので、自分の好みに合うスコッチウイスキーを探してみてくださいね。

岩田さんのお店情報

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