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お酒の知識

2018/09/20

まだ飲んでないの?!流行りのIPAビールの魅力やおすすめ銘柄

BAR岩田のウイスキー千夜一夜

初心者のためのBARノウハウ「BAR虎の巻」

岩田 智

提供:岩田 智

苦味は、ビールの勲章です。三宮・北野のオーセンティックBar「Bar岩田」のマスター。

    クラフトビールの中でも特に個性の強いビールが、強烈な苦味が特徴の「IPAビール」です。IPAビールの苦味は、普通のビールの苦味とは異なり香りや旨味を強く感じることができるため、それほど嫌な苦味ではありません。

    そのため、「普通のビールは苦くて苦手でも、IPAビールなら飲める」という人も多く、IPAビールは海外や国内問わず幅広い層に愛されています。IPAビールは、最近では日本でも手に入れやすくなり、IPAビール初心者でも飲みやすい銘柄も増えてきました。

    この記事ではIPAビールの解説と共に、IPAビールは飲んだことがないけど興味がある人に向けてオススメのIPAビールを紹介します。

    IPAビールとは?

    IPAとは「インディア・ペール・エール」の頭文字を取って名付けられました。
    ペールエールというビールの種類の1つで、強烈な苦味と華やかで芳醇な香りが特徴のビールです。IPAビールのクセになる苦味は人気が高く、多くのビール好きから愛されています。

    アルコール度数が高い事も特徴の1つなのですが、最近では飲みやすさを重視したアルコール度数が控えめのIPAビールも増えており、海外だけでなく、日本でも幅広い層に人気があります。

    ペールエールとは?

    ペールエールとは淡色麦芽と硬度の高い水で醸造されたビールで、芳醇な香りと苦味が特徴です。
    ペールエールについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    IPAビールの魅力は「苦味」

    IPAビールの特徴は「強烈な苦味」。一見すると苦味が強いビールは美味しくないように思いますが、飲んでみると意外とクセになります。一般的なビールの苦味とは少し違い、旨味を感じることができます。飲んだ後も口の中に苦味が残らず、スッと消えていくので後味は悪くありません。もう一口、もう一口と後を引くような苦味がIPAビールの魅力ですね。日本でもIPAビールの苦味は人気が高く、様々な種類のIPAビールが手軽に購入できるようになりました。

    IPAビールが苦い理由

    ビールは主に麦芽とホップと水で作られていて、「ホップ」を使用することで、ビール特有の香りと苦味が生まれます。苦味の元はホップ。そしてIPAビールは、この苦味の元であるホップを大量に使用して作られているので苦味が強いのです。

    なぜ、大量のホップを使用して作られているかというと、IPAビールが生まれた18世紀末頃はイギリスがインドを植民地にしていました。そのためインドを統治するために、イギリスからたくさんの人がインドに派遣されたのですが、衛生事情からインドの水を飲むことが出来ず、水の代わりにビールをイギリスから輸送する事にしたのです。

    ですが、当時はまだ冷蔵技術がなく、イギリスからインドへとビールを運ぶ航海にビールが耐えられませんでした。そこでアルコール度数を高め、大量のホップを使用する事で防腐処理し、長期保存に耐えられるようにして作られたのがIPAビールです。そういった歴史から、現在もIPAビールは通常のビールより多くのホップを使用して作られており、普通のビールに比べて強烈な苦味が最大の特徴であり魅力になっているのです。

    IPAビールの種類

    一般的にIPAビールとはイギリスのホップを使用したイングリッシュスタイルのビールを指しますが、アメリカでもIPAビールが広まり、アメリカンスタイルのIPAビールも多く作られています。また、ホップを更に追加して作られたIPAビールや、アルコール度数が低いIPAビールなど様々な種類があります。

    イングリッシュスタイルIPA

    イギリス産のホップを使用して作られたオーソドックスなIPAビール。穏やかな苦味と華やかな香りが特徴。

    イングリッシュスタイルIPAの代表的な銘柄

    イングリッシュスタイルIPAの代表的な銘柄は、以下のとおりです。

    ブリュードッグ パンクIPA

    IPAビールと言えばパンクIPAというくらい有名なIPAビール。普通のビールの2.5倍の麦芽と40倍のホップを使用して作られていて、苦味とグレープフルーツのような香りが特徴です。

    • 生産国:スコットランド
    • アルコール度数:5.6%

    常陸野ネストビール ジャパニーズクラシックエール

    和のテイストを感じられる珍しいタイプのIPAビール。杉樽を使用しているので杉の豊かな香りと苦味が深い味わいが特徴です。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:7%

    アメリカンIPA

    アメリカ産のホップを使用して作られたIPAビールをアメリカンIPAと呼びます。イングリッシュスタイルIPAよりもホップの苦味や柑橘系の香りが強く、トロピカルな風味が特徴です。

    アメリカンIPAの代表的な銘柄

    アメリカンIPAの代表的な銘柄は、以下のとおりです。

    ラグニタスIPA

    アメリカでトップクラスの販売数を誇る人気のアメリカンIPAビール。ホップの強い苦味とグレープフルーツのようなトロピカルな香りのバランスが良い。

    • 生産国:アメリカ
    • アルコール度数:6.2%

    ストーンIPA

    レモンピールなどの力強いシトラスフレーバーとホップの苦味が楽しめるIPAビール。アメリカンIPAの王道と呼ばれるビールです。

    • 生産国:アメリカ
    • アルコール度数:6.9%

    インペリアルIPA(ダブルIPA)

    IPAビールに更にホップを足して作られたビールで、苦味を際立たせているビール。アルコール度数が高いビールが多く、飲みごたえのあるビールです。インペリアルIPAの頭文字がIIPAとなり、Iが2つ続く事からダブルIPAと呼ばれる事もあります。

    インペリアルIPA(ダブルIPA)の代表的な銘柄

    インペリアルIPA(ダブルIPA)の代表的な銘柄は、以下のとおりです。

    箕面ビール ダブルIPA

    通常の2.5倍のホップとモルトと使用して作られている国産のダブルIPAビール。芳醇なホップの香りとガツンと来る苦味はクセになる味。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:9%

    スルガベイ インペリアルIPA

    数種類のドライホップを使用して作られたビールで、微かな甘味と強烈な苦味が特徴。ハーブやミントの香りが爽やかなビール。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:7.5%

    セッションIPA

    セッションIPAはIPAビールよりアルコール度数が低いのが特徴です。ホップの香りは強いですが、苦味も抑えめで飲みやすいIPAビールです。

    セッションIPAの代表的な銘柄

    セッションIPAの代表的な銘柄は、以下のとおりです。

    COEDO 小江戸ビール 毬花

    アロマホップを使用しているので香りが高く、しっかりした苦味も感じられるバランスの良いビールです。IPAを飲み慣れていない人におすすめ。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:4.5%

    通販で買えるおすすめ人気IPAビールBEST5

    クラフトビールがブームな事もあり、通販で買えるIPAビールが増えてきました。その中でもおすすめの銘柄を紹介します。

    ヤッホーブルーイング インドの青鬼

    日本で最も有名なIPAビールと言っても過言ではない定番のIPAビールです。インドの青鬼でIPAデビューした人も多いのではないでしょうか。
    他のメーカーのIPAより苦味が強く、強烈なホップの苦味と深いコクは、1度飲んだら忘れられない程の衝撃を受けます。苦味だけでなく、フルーティな香りも感じる事ができるのもインドの青鬼の特徴です。

    苦味は後口して残らないのですが、後を引く旨味は飲む人を虜にする力を持っているビールです。
    味が濃い料理に負けないほど、ガツンとした苦味を持っているビールなので、ヤッホーブルーイングの公式サイトではカレーや麻婆豆腐がおすすめのおつまみとして紹介されています。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:7%
    • IPAの種類:アメリカンIPA

    ドリタルでも、実際にインドの青鬼を飲んでみました。感想など詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    ブリュードッグ パンクIPA

    スコットランドで作られているIPAビールの定番と言われるビール。元々、世界一のIPAビールを目指して作られたIPAビールです。普通のビールの2.5倍の麦芽と40倍ものホップを贅沢に使用し、手間暇かけて作られたビールは香りが高く、グレープフルーツのような柑橘系の香りとホップの香りが特徴のビールです。

    とても味が良く、有名なビール評価サイトでも高得点を獲得しています。コクのある苦味と柑橘系の香りのバランスが良く、IPAビールの中ではアルコール度数がそこまで高くなく、軽めで爽やかなのでグビグビ飲めるビIPAビールです。

    • 生産国:スコットランド
    • アルコール度数:5.6%
    • IPAの種類:イングリッシュスタイルIPA

    サンクトガーレン YOKOHAMA XPA

    ワールド・ビア・アワードというビールの世界的コンペティションのIPAカテゴリーで2度の世界一に選ばれた国産のIPAビールです。

    このビールの醸造所がある横浜の水は、古くから「赤道を超えても腐らないゴールデンウォーター」と称賛されています。その水は濁度が0.0000という驚異の透明度。そのゴールデンウォーターと通常の4倍の量のホップを使用して作られたYOKOHAMA XPAは、しっかりとした苦味と濃厚な旨味が口に広がります。柑橘系の香りがクセになるビールです。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:6%
    • IPAの種類:イングリッシュスタイルIPA

    キリン グランドキリンIPA

    言わずとしれたキリンから発売されているIPAビールです。希少な国産ホップと複数のホップを原材料として作られていて、複雑で個性豊かな苦味と華やかな香りがグランドキリンIPAの大きな特徴です。

    老舗メーカーの技術により、ホップの個性を最大限に引き出されており、上質な苦味と旨味を感じることができます。甘く熟したフルーツのような香りが広がり、味はスッキリとしていてとても飲みやすいビールです。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:5.5%
    • IPAの種類:イングリッシュスタイルIPA

    ドリタルでも、実際にグランドキリンIPAを飲んでみました。感想など詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    常陸野ネストビール・だいだいエール

    国産のIPAビールですが、海外でも人気の高いビールです。
    常陸野ネストビールは他にも色々なビールを製造していますが、このだいだいエールは茨城県で栽培されている「福来みかん」を原材料の一部に使用して作られていて、とても柑橘系の香りが高いのが特徴です。

    また、微かに感じる酸味とIPA特有の苦味が良いアクセントになっていて、味に深みを生み出してくれます。どんな料理とも合いやすく、フルーティでとても飲みやすいので女性やIPAビールが苦手という人におすすめのIPAビールです。

    • 生産国:日本
    • アルコール度数:6.2%
    • IPAの種類:イングリッシュスタイルIPA

    まとめ

    IPAビールの最大の特徴は「強烈な苦味」です。しかし、同時にその苦味が魅力でもあり、今までのビールからは感じることが出来なかった旨味や深いコクを、苦味の中から感じることができます。

    ビールの上級者向けというイメージがあるIPAビールですが、メーカーや種類によって苦味の程度は様々です。国産や海外産問わず、飲みやすいIPAビールも多く発売されていますので、苦いビールが好きな人はぜひ飲んでみてくださいね。

    また、ドリタルでも実際にIPAビールを飲み比べしてみました。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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